鳥取県境港市にある【水木しげるロード】を探索してきた話

3月の肌寒い空気の中、私は鳥取県境港へと向かうことにした。
目当てはもちろん【水木しげるロード】

水木しげる先生の作品に登場する妖怪たちのブロンズ像が並ぶ、境港市でも有名な観光スポットだ。
通りを歩くと、どこからともなく感じる妖気のようなものに思わず背筋が伸びる。
まるで妖怪たちが今にも動き出しそうな雰囲気があるのだ。

その日、私はスタンプラリーに挑戦することに決めていた。

妖怪たちの世界観を堪能しながらスタンプをコンプリートする!

それが私の目的だった。

スタンプラリーに必要なガイドブック

まずは売店でスタンプラリー用のガイドブックを購入しよう店に入ると、店員が驚きの情報を教えてくれた。
「今、ビックリマンとのコラボ期間中なんです。案内所でガイドブックを買うと先着50名に限定シールが配られるんです。欲しいなら案内所で購入された方がいいですよ。」

先着50名にコラボ限定シール?!

「これは手に入れるしかない」と思い、私は急いで案内所へ向かった。
しかし午前9時半に到着した時には、すでにシールは配布終了していた...。

「遅かったか」と少し落胆しながらも、気を取り直して妖怪たちとの冒険を続けることにした。


商店街を歩きながらブロンズ像をひとつひとつ見て回る。

妖怪たちのブロンズ像

・鬼太郎
・目玉おやじ
・ぬらりひょん

どの妖怪も個性がしっかり表現されており、見るたびに感心する。

途中、遠足中の幼稚園児たちの集団に出くわした。

子供たちが楽しそうにブロンズ像を囲んでいる様子を見て、改めて水木しげるの偉大さを実感した。
水木しげる作品が、何世代にもわたって愛され続けていることに心が温かくなった。


だが、スタンプラリーは思った以上に骨が折れる作業だった…。

注意深く探していたつもりだが、1往復では半分ほどしかスタンプが集まらない。
よく見ると【知らないキャラクター】も多く、案内図を見ながら残りの妖怪を探すことにした。

私の知らないキャラクター

気付けば1時間が経過しており、商店街のお店が次々とオープンし始めていた。
そういえば、この場所には有名なお菓子が販売されていたよな?

そうだ!【妖菓目玉おやじ】だ!!

リアルな【妖菓目玉おやじ】

テレビやSNSで見たことある方も多いだろう。

この和菓子は通信販売はやっておらず、この場所に足を運ばなければ購入することはできない。
和菓子の老舗である【彩雲堂】の職人が、ひとつひとつ手作りで仕上げた上品な菓子。

見た目も味も最高だ!

他の建物も妖怪の世界感を満喫できる仕様となっている。
この場所に住むのも悪くないと感じた。

そして、何よりも気になったのが【すなば珈琲】

鳥取といえば砂丘だが、その名にちなんで

スタバならぬ【すなば珈琲】という名の喫茶店がここにはあるのだ!

すなば珈琲

コーヒーが苦手な私は店に入る事はなかったが、今となっては入っておくべきだったと後悔している。

さらにスタンプ集めるため探索を続けていると【水木しげる記念館】に辿りついた。

記念館内にスタンプが設置されているはずだったが、その時は改装工事中で中には入れないではない。
代わりに『案内所の2階に移設されている』との案内板があった。

水木しげる記念館は工事中だった

記念館の内部を見たかったが、工事中なら仕方がない。
私は諦めて案内所の2階へと向かうことにした。

案内所の2階では【お化け屋敷】のようなイベントが開催されていた。

スタンプは、そのイベント受付に設置されている。
怖いのは苦手だが、スタンプだけ押して帰るのも気が引ける…。

まぁ、そこまで怖くはないだろう…。

私は入場料を払ってお化け屋敷イベントに参加することにした。

中は薄暗い雰囲気と不気味な音が鳴り響き、まるで妖怪たちが実際に現れるかのような演出に驚かされる。
ラストには思わず大声を出してしまうほどの仕掛けがあり、完全に引き込まれてしまった。

お化け屋敷イベントに参加

お化け屋敷を単した後、再びスタンプ集めに戻り探索。

それから何往復したのだろう…。

一反木綿のスタンプだけ見つけられない!

案内図を何度も確認しながら歩き回った。
途中、焦りを感じながらも「これが最後の一枚だ」と気を引き締め、ようやく午後12時を過ぎた頃に一反もめんのスタンプを発見した。

長かった冒険の終わりが見えた瞬間だ。

最後の一反木綿

すぐに案内所に戻って全てのスタンプを集めたことをスタッフに伝えると、最後のスタンプを押してもらえた。

コンプリート達成した私は【妖怪博士】となった!

この瞬間、達成感とともに少しの寂しさも感じた。
スタンプラリーは終わったが、妖怪たちとの時間はとても楽しかったから…。

妖怪スタンプラリー達成

歩き疲れた私は漁港に移動し、お昼は【カニトロ丼】を頂くことにした。

てっきり「カニの身にトロの部分があるのか?」と思っていたが、運ばれてきた食事は違った。

カニとトロロを組みわせた丼だ!

しかしカニの甘さとトロロの滑らかさが絶妙にマッチしており、一口食べるたびに幸せを感じた。

観光の締めくくりとしては最高の選択だった。

美味しかったカニトロ

妖怪たちに囲まれた半日。

コラシールは手に入らなかったけれど、スタンプラリーは無事コンプリートし、忘れられない思い出となった。

しかし、もう一度行かねばならないと思っている。

・限定シールのゲット
・すなば珈琲の入店
・記念館の探索


そんな素敵な街、【鳥取県境港市】での思い出話でした。

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