間違えてはいけない!育毛と発毛の違いを知ることは薄毛対策には必要であること

髪が薄くなってきたな...。

そう感じる瞬間は、中年になると誰にでも訪れる。
そして薄毛対策を考え始めた時、最初に頭をよぎるのは

育毛剤か発毛剤、どちらを使えばいいのか?

薄毛対策の成功には、この両者の違いをしっかりと理解することが不可欠だ。

実は、過去の私は理解していなかった…。

どちらも髪に良いものだと混同して誤ったケアを行い、思っていた効果を実感できなかった。

その結果、多くのお金と時間を無駄にしてしまった。

私のような人をこれ以上増やさないためにも、育毛剤と発毛剤の本質的な違いを知り、どのように使い分けるかを解説しようと思う。
正しい対策で薄毛を食い止め、豊かな髪を取り戻すアドバイスを聞いて欲しい。

育毛剤とは何か?

育毛剤は、今ある髪の毛を健康に保ち抜け毛を予防するために使用される『医薬部外品』である。

読んで字の如く髪を育てるためのもの。
畑に肥料を撒くように、毛根に必要な栄養を与えて髪がしっかり成長できる環境を整えるのが目的だ。

主に、トコフェロールやアルギニンといった血行促進効果のある成分が多く含まれており、頭皮の血流を良くして毛根に栄養が届きやすくする効果が期待できる。

それ以外にも抗炎症成分や保湿成分も含まれており、頭皮の炎症や乾燥を防いで髪が抜けにくい環境を作り出している。
注目したいのは

育毛剤が主に予防を目的としている点。

まだ髪がしっかりと生えている段階で使用するのが最も効果的であり、薄毛の進行を防ぐための手段として利用するのが正しい使用法。
髪を守るための土台作りとしての役割を果たしてくれるだろう。

薬局やドラッグストアで簡単に購入できるため、多くの人にとって手軽に始められる薄毛対策のひとつと言える。

発毛剤とは何か?

発毛剤は、すでに進行した薄毛に対して新たな髪の毛を生やすために使用される『医薬品』である。

このため、医師や薬剤師の処方が必要であるため手軽に購入はできない。

失った髪を取り戻すことが目的としており、髪の再生を促進する効果が期待できる。
『髪の復活薬』といえる存在であり、髪が抜け落ちた部分に新たな髪を生やすための最終兵器と言っても過言ではない。

代表的な成分は、『ミノキシジル』と『フィナステリド・デュタステリド』。

ミノキシジルは、頭皮の血管を拡張して血流を増やし毛根に多くの栄養と酸素を供給することが可能。
元は血圧を下げるための服用薬として開発された薬だった。
しかし、投与された患者から『体毛が増える』という副作用が報告され、発毛剤としての開発が進んだ歴史があり、現在の日本の発毛業界では塗布薬が主流である。
薄毛の部分に直接使用することで発毛を促進する出来ることは、日本でも認められている。(服用薬に関しては認められていない)

一方、『フィナステリド・デュタステリド』は内服薬しかない。
この薬は『男性型脱毛症(AGA)』の原因となるホルモンを抑制し、髪の成長サイクルを正常化して抜けるのを防ぐことが可能。
ミノキシジルとフィナステリド・デュタステリドの両方を併用して使うことがAGA治療の中でも効果的とされている。

注目したいのは

発毛剤は攻撃的な治療法という点。

髪が抜け落ちた部分の毛根を活性化し、再び髪を生やすことは育毛剤では出来ないからだ。

ただし、すぐに効果が出ないことには注意が必要だ。

早くても3ヶ月…。
場合によっては半年以上の継続使用が必要であり、途中で諦めない根気強さが求められる。
しかし、薄毛が進行してしまった人にとって最後の砦としての選択肢となるのは間違いない。

それぞれに起こり得るリスク

育毛剤と発毛剤。
どちらも髪にとって重要な役割を果たすが、同時にリスクも存在する。
私の経験上、頭皮や体に影響を与えるため

リスクを理解していなければ使用するべきではない!

順に解説しよう。

まず育毛剤に起こり得るリスクは、主に頭皮の刺激やアレルギー反応だ。
育毛剤に含まれる血行促進や抗炎症効果がある成分は、多くの人にとってそれほど刺激にはならない。
しかし敏感肌やアレルギー体質の人の場合、頭皮が痒くなったり赤みや炎症が発生する可能性がある。
パッチテストを行ってから使用するか、天然成分のみで作られた育毛剤を選択するのが安全だ。

一方、発毛剤はより強力なリスクが伴う。

ミノキシジルはヘアサイクルを正常化させるため、使用を始めた頃に初期脱毛と呼ばれる一時的な抜け毛が増える現象が起こる。
この状況は多くの人が驚き不安を感じる点だが、ここで使用を辞めてはいけない。
実際には新しい髪が生え始める準備段階に入った正常な反応だ。

それ以上に問題となるのは体内影響である。
塗布タイプのミノキシジルなら、基本的には頭皮の痒みや血圧の低下などが起こり得る。
しかし重篤な状態になる可能性は限りなく低い。

危険なのは内服薬タイプの方だ。
主に
・多毛症ー望んでいない場所にも毛が生える
・むくみー血液量が過剰になり腫れる
・心疾患ー不正脈や狭心症など

特に心疾患の場合は命に関わる可能性があるため、使用する場合は必ず医師に相談すべきだ。
間違っても個人輸入などで購入しないようにしていただきたい。

次にフィナステリド・デュタステリドという薬はホルモンに作用するため、男性機能に関係する副作用が発生することがある。
具体的には
・性欲減退
・勃起不全
・静液量の減少

これから子作りを考えている家庭であるなら、このリスクをしっかりと理解して使用する必要がある。

デュタステリドの方が薄毛に効果が高い分、リスク発生率も高い事にも注意が必要。

中には「女性のように乳房が膨らんできた」という事例もあるため、使用する際は必ず医師の指導のもとに慎重に行う必要がある。

使用すべきタイミング

育毛剤と発毛剤を使うべきタイミングは、薄毛の進行状況や髪の毛の状態で見極めなければならない。
この適切なタイミングの判断が、効率の良い薄毛対策を可能にしてくれるのだ。

まず育毛剤は、まだ髪がしっかりと残っている段階で使用するのが理想的。
少し髪のボリュームが気になってきたタイミングで育毛剤を取り入れることで、髪の健康を維持して薄毛の進行を食い止めることができる。
なぜなら、頭皮環境を整えて髪を抜けにくくするからだ。

私の経験上、ひとつ重要なことを伝えておきたい。

育毛剤を一定期間使用しても効果が実感できない場合はすぐに発毛剤に切り替えるべきだ。

違う育毛剤や新しい育毛剤を試すことは、もはや時間とお金の無駄なのである。
髪が抜け始めて地肌が目立ってきた時点では、いくら育毛剤を使用しても髪が増えることはないのだから…。

私のように「育毛剤でどうにかなるだろう?」と思いがちだが、進行してしまった薄毛には発毛剤しか手段は残っていない。
すぐに切り替えることが、薄毛治療の成功を引き寄せる一番の近道だ。

育毛剤と発毛剤を同時に使わない方がいい理由

「両方を一緒に使えば効果が倍増するのでは?」
という疑問を持つ方も多いだろう。
答えはノーだ。

育毛剤と発毛剤の目的が異なることは理解して頂けただろう。
育毛剤は頭皮環境を改善して髪を健康に保つことを目的ているのに対し、発毛剤は失った髪を新たに生やすことが目的のだ。
これらの異なる作用を同時に行うことで相乗効果を期待するのは難しく、むしろ逆効果となるのが現実なのだ。

特に問題なのが頭皮への過剰な刺激。

育毛剤には血行促進成分が含まれていることが多く、発毛剤も血流を増やすために働くため同時に使用すると頭皮に過度な負担がかかってしまう。
これにより炎症や痒みが生じたり、頭皮の健康状態を悪化させてしまう可能性が高くなるのだ。
また、複数の成分が重なることで本来期待できる効果を打ち消し合うリスクも考えられる。

効果的に薄毛対策を行うためには、育毛剤と発毛剤の使い分けが必要なのだ。
私の考えとしては、自分の薄毛の原因を把握して育毛剤と発毛剤を使い分けるべきだ。

生活環境が原因となる薄毛なら、発毛剤でしっかりと髪を取り戻した後は育毛剤に切り替えればいい。
男性型脱毛症が原因なら、育毛剤は効果が期待できないので発毛剤のみを使用すればいい。


絶対にやってはいけないのが「何となく良さそうだから」という曖昧な理由で使用することである。

自分に合った薄毛対策を見つけるために

薄毛対策の成功は、育毛剤と発毛剤の違いを理解して適切なタイミングで使用することにかかっていると思います。
何も知らずに時間とお金を無駄にした私からのアドバイスは

髪の悩みを感じた段階なら育毛剤を使用し、効果が感じられないなら発毛剤へと切り替える。

これだけです。

育毛剤の効果が感じられないということは、おそらく男性型脱毛症と見て間違いありません。
そんな場合は、いくら育毛剤を使用しても髪は減っていく一方なんです。
髪にも寿命がある!
薄毛に悩む方は、全ての髪を失う前に正しいケアを行って欲しいと願います。

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