こんなはずではなかった...。45歳で独身男性の想い

私は45歳、独身である。

この歳になり、ふと過去の彼女のことを思い出すことがある。

あの頃、結婚の話が現実味を帯びてきた時期だった。
彼女と一緒に過ごす時間は楽しく、結婚という未来も自然と考えるようになっていた。
私の中には、彼女と一緒に新しい生活を始めるイメージが鮮明に浮かんでいたのだ。

だが、あの時の私は決断を先延ばしにしてしまった...。
結婚願望がなかったわけではないんだ。
漠然とやりたいことがあり、仕事での目標も達成したかった。

そんな思いから、結婚を「いつかそのうち」と後回しにしてしまったのだ。

その結果、タイミングを逃したのだろう...。

彼女は結婚を強く望んでいたが、私は決断を下す勇気がなかった。

もっと時間が必要だと自分に言い聞かせ、二人の関係をそのまま維持しようとしていた。

しかし、それは時間稼ぎと思われ、彼女との間に距離が生まれ始めた。
気づけば、私たちの関係は以前のように心地よいものではなくなっていた。

そして、ある日彼女の方から別れを告げられてしまう。

その時、私の心に残ったのは

「こんなはずではなかった」という強い後悔だった！

彼女との未来を心のどこかで確信していたのに、結局何も行動を起こさずにその機会を逃してしまったのだ。

あれから十数年...。
45歳を迎え、独身であることに対して特別な寂しさを感じることはなかった。

結婚しなかったことが自分の人生において間違いだとは思わなかったからだ。
むしろ、私は独身である自由を享受していた部分もあった。

しかし、ふと周りを見渡すと友人たちは家庭を築き、子供と共に新しい生活を楽しんでいる姿が目につくようになった。

彼らが築く家庭を見るたびに「私も違う選択をしていたらどうなっていただろう」と考えることがある。

28歳のあの時、彼女と結婚していたら？
今とは違った人生が待っていたのだろうか？

そんな思いが頭をよぎる度、どこかで「タイミングを逃した」と感じてしまう自分がいる...

しかし、後悔ばかりしているわけにはいかない！

今は45歳という年齢で、これからどう生きるかを改めて考えるタイミングだと思っている。

過去の選択にとらわれるのではなく、未来に目を向けることが大切だ。

結婚という選択肢はもう私の前にはないのだろうか？
あるいは、今からでも新たな関係を築いていけるのだろうか？

どちらにせよ、私はこれまでとは違った視点で自分の人生を見つめ直している。

そして後悔を少しでも減らすために、今こそ何かしらの決断を下す時期に来ているのかもしれない。