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自分に合う投資先の選び方

投資先の選択は、投資家のリスク許容度、投資目標、投資期間に大きく依存します。多種多様な投資先の中から最適なものを選ぶためには、それぞれの投資商品の特徴を理解し、自分の投資スタイルに合ったものを選ぶことが重要です。

本稿では、株式投資、債券投資、不動産投資、商品、先物、投資信託、海外ファンドなどの主要な投資先について詳しく解説します。

▼筆者の経歴
2020年に三菱UFJモルガンスタンレー証券を退職後、IFAを経て2024年にお金の総合相談所を開設したいとFundparkを開業。自身でも資産運用を行う傍らで、無料で投資や資産運用に興味がある人に正しい運用方法を提案。提案先で運用を始めると自社に収益が発生する仕組みを確立させ、今に至る。


株式投資

特徴

  • 株式は企業の所有権の一部を表す証券です。

  • 高いリターンが期待できる一方で、価格変動が大きく、リスクも高いです。

利点

  • 成長性:企業の成長に伴い株価が上昇することで、キャピタルゲインを得ることができます。

  • 配当:一部の企業は定期的に配当を支払い、安定した収入源となります。

リスク

  • 市場リスク:市場全体の動向に影響されやすく、大きな価格変動が起こることがあります。

  • 企業リスク:特定の企業の業績悪化や破綻により、株価が大幅に下落するリスクがあります。

適している投資家

  • 高いリスクを取ってでも高いリターンを求める投資家。

  • 長期的な成長を目指す投資家。

私の母は、木曽路の株を20年以上保有しています。例え株が暴落して1円になっても、これまで受けてきた株主優待券の還元率だけで元は取れています。

私は株式投資の使い方はまさにコレだと思っており、身近な生活に寄りそうサービスの株を有し、恩恵を受けることにあると思います。キャピタルゲイン(売却益)狙いで株式投資を始める人で成功できるのは、1%未満です。

債券投資

特徴

  • 債券は政府や企業が資金を調達するために発行する借入証書です。

  • 定期的な利息収入と元本の返済が約束されています。

利点

  • 安定した収益:定期的な利息収入があり、元本の返済も約束されています。

  • 低リスク:特に政府債券は信用度が高く、リスクが低いとされています。

リスク

  • 信用リスク:発行体の信用度が低下すると、債券の価値が下がるリスクがあります。

  • 金利リスク:市場金利が上昇すると、既存の債券の価値が下がるリスクがあります。

適している投資家

  • 安定した収益を求める投資家。

  • リスクを抑えたい投資家。

アメリカが財政破綻するとは到底思えません。そんなアメリカの債券も10年債で4%超もあります。これは仮に、100万円を投資すれば毎年4万円を受け取ることができ、10年後に100万円が返還されるというものです。

一見すると手堅く見えますが、為替変動リスクもあるので、一概には言えません。ただ多くのファンドは、アメリカの利回りを参考にしています。海外ファンドは、アメリカの10年債利回りの利率よりも高いことが特徴としてあります。

不動産投資

特徴

  • 不動産を購入し、賃貸収入や売却益を得る投資方法です。

  • 物理的な資産であり、長期的な価値の保持が期待できます。

利点

  • 安定した収入:賃貸収入が定期的に得られる。

  • インフレヘッジ:不動産の価値はインフレに強いとされています。

リスク

  • 流動性リスク:不動産はすぐに現金化できないため、流動性リスクがあります。

  • 市場リスク:不動産市場の変動により、物件の価値が下がるリスクがあります。

適している投資家

  • 現物資産での投資を目的とする投資家。

  • 安定した収入源を求める投資家。

アパートやマンション、太陽光発電所といった不動産系投資は、当たり外れが大きいのが特徴的です。一見高利回りでも入居率が悪いとか、欠陥住宅といった不具合も少なくありません。当たれば早期回収も見込めますが、外せば多大な損失となります。

富裕層投資家も不動産投資を取り入れていますが、実は1番掛ける金額が少ないです。数百億以上を1度に動かす投資家ともお会いしたことがありますが、彼は不動産投資に2億円までしか使わないと決めていました。非常にリスクが高いのも特徴なので、慎重になる必要があります。

商品(コモディティ)

特徴

  • 金、銀、石油などの物理的な商品に投資する方法です。

  • 通常、インフレや経済不安に対するヘッジとして利用されます。

利点

  • インフレヘッジ:商品の価格はインフレに強いとされています。

  • 分散投資:株式や債券とは異なる動きをするため、ポートフォリオの分散効果があります。

リスク

  • 価格変動:商品の価格は需給バランスに大きく依存し、変動が激しいです。

  • 保管コスト:物理的な商品の場合、保管や運搬にコストがかかります。

適している投資家

  • インフレヘッジを求める投資家。

  • ポートフォリオの分散を図りたい投資家。

商品投資は非常にオススメで、これまで出会ったなかで、1億円以上の利益を出した投資家は皆さん商品投資を実行されています。しかし”商品投資だけ”という方は皆無で、何かとセットでやるのが普通です。

先物

特徴

  • 商品や金融商品の将来の価格をあらかじめ決めて取引する契約です。

  • 高いレバレッジを利用できるため、少ない資金で大きな取引が可能です。

利点

  • 高いリターンの可能性:レバレッジを利用することで、大きなリターンを得る可能性があります。

  • ヘッジ手段:価格変動のリスクをヘッジする手段として利用できます。

リスク

  • 高リスク:レバレッジを利用するため、損失も大きくなる可能性があります。

  • 複雑な仕組み:取引の仕組みが複雑で、専門知識が必要です。

適している投資家

  • 高いリスクを取ってでも高いリターンを求める投資家。

  • 価格変動のリスクをヘッジしたい投資家。

先物はゼロサム市場ですので、1億円の利益を獲得するその背景には、1億円を損失した人がいるような世界です。先物市場では、機関投資家やヘッジファンド、投資で生計を立てているプロトレーダー(証券ディーラーや専業投資家)が溢れています。個人が何となくで始める世界ではありません。ただ勝っている人は毎年勝ち続けるし、負ける人は全く勝てないと見てて思います。

投資信託

特徴

  • 複数の投資家から集めた資金を一つのファンドとして運用する方法です。

  • 専門のファンドマネージャーが運用を行います。

利点

  • 分散投資:一つの投資信託で複数の資産に分散投資が可能です。

  • 専門運用:プロのファンドマネージャーが運用するため、初心者でも安心です。

リスク

  • 運用リスク:ファンドの運用成績によってリターンが変動します。

  • 手数料:運用管理費用などの高い手数料がかかります。

適している投資家

  • 分散投資を手軽に行いたい投資家。

  • プロの運用に任せたい投資家。

投資信託は最も愚かな投資先だと私は思っています。投資信託はギャンブル要素が強いです。日本の投資信託は約2,000種類ありますが、約50%は、利回りが年3%以下です。そして手数料は、毎年1~6%も発生します。つまり利益が3%出ても、手数料で丸々取られてしまい、相殺されてしまうこともあり得る訳です。

海外ファンド

特徴

  • 海外の株式や債券、不動産などに投資するファンドです。

  • グローバルな分散投資が可能です。

利点

  • 国際分散投資:海外市場にも投資することで、リスク分散が図れます。

  • 成長市場への投資:成長が期待される新興市場などへの投資が可能です。

リスク

  • 為替リスク:為替変動により、リターンが影響を受ける可能性があります。

  • 政治リスク:投資先の国の政治情勢によるリスクがあります。

適している投資家

  • グローバルな視点で分散投資を行いたい投資家。

  • 海外市場の成長を取り込みたい投資家。

海外ファンドは、債券投資と投資信託のいいところ取りをした投資です。年平均8%で運用されており、投資信託の様にプロへ丸投げができます。それもそのはずで、海外ファンドの中身(ポートフォリオ)を見てみると、1番多いのが債券割合でした。それにヘッジの株と先物が組まれているようなイメージです。

手数料も投資信託に比べると安価なので、富裕層投資家の多くは海外ファンドを取り入れていました。年平均8%も言い換えればそれ以上は期待薄なので、リスクリターンを高く求める人からは避けられています。

まとめ

投資先の選び方は、多様な選択肢の中から自分のリスク許容度や投資目標に応じたものを選ぶことが重要です。高いリターンを求めるなら株式や先物、安定した運用を目指すなら債券や海外ファンドなどが適しています。各投資商品の特徴やリスクを理解し、自分に最適な投資先を見つけましょう。

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