アニメ消費よりも、Vtuber消費には覚悟が必要な件
こんにちは。2020年に大手証券会社からドロップアウトして、エンタメスタートアップで働いているアラサー、ひでふくです。
今回は、アニメとVtuberの1年間のコンテンツ量を比較して、
Vtuberオタクの人に敬意を払いたいという話をしたいと思います。
今回はそもそもVtuberとは?みたいな話はせずに、
アニメ、ゲーム、Vtuberという2次元コンテンツの中で
単純にアニメとVtuberのコンテンツ量を比較します。
もしVtuberなんて知らないよ、という人は僕が一番好きなVtuberのホロライブ所属ポンコツエリート巫女ことさくらみこを観て、その魅力をまず感じてください。
アニメのコンテンツ量
皆さんは、日本のテレビアニメが1年間にどれくらい制作されて、
放送されているかご存じでしょうか?
日本動画協会というオフィシャルな団体が2021年5月31日に作成している
「アニメ産業レポート」によると
2019年は314作品で107,006分
2020年は作品数は不明ですが、98,448分となってます。
1話26分~30分ほどの尺で、13話くらいの構成なので、
1つのアニメ作品は340分くらい5時間~6時間くらいということです。
※「アニメ産業レポート2021」2020年データ速報よりグラフ作成
2年間の平均をとると、テレビアニメの1年間のコンテンツ量は
だいたい300作品、10万分くらいになりますね。
1年間のテレビアニメをすべて消化するためには
1日あたり4時間~5時間をアニメに注がないと消費できない量になります。
仕事をしているサラリーマンだと物理的にギリギリいけるかいけないか
きわどいところです。
そんなわけで
1年間のテレビアニメのコンテンツ量は
年間10万分くらいと覚えておきましょう。
Vtuberのコンテンツ量
次はVtuberのコンテンツ量です。
普段YouTubeを観ない方にはイメージが難しいと思いますが、
Vtuberの活動のメインである1年間のライブ配信の量をVtuberのコンテンツとして調べたいと思います。
Vtuberと言っても今は1万以上のVtuberが存在しているので、
今回は「超」が付くほどメジャーである日本最大のVtuberグループである「にじさんじ」と「ホロライブ」から代表Vtuberを1名ずつピックアップします。
「にじさんじ」からは最近ヒカキンともコラボをしていた葛葉。
「ホロライブ」からは世界で2020年に最も視聴された女性ストリーマーランキング4位だった兎田ぺこら。(ぺこらマジで好きです。平和な気持ちになります。)
この2名について、
2020年8月~2021年7月の1年間のライブ配信の量を
配信技研が作成している各月のライブ配信レポートで調べました。
記載されているデータをまとめると、
2020年8月~2021年7月の期間のライブ配信の量は
葛葉は1680時間で100,800分
兎田ぺこらは1286時間で77,160分
となっております。
※配信技研のデータからグラフ作成
年間の数値を1日あたりの時間になおすと
葛葉だと5時間、ぺこらだと4時間。
1人のVtuberだけでこの数字です。
あとでアニメ年間のコンテンツ量とも比較をしてみますが、
この数字すごくないですか?
2人ともライブ配信の中身は主にゲーム実況になるのですが、
それでもすごいコンテンツ量を生み出していると思いませんか?
それがVtuberなのです。
しかも彼ら彼女らはライブ配信以外にも、
動画収録や、歌の練習、踊りの練習など裏でもいろいろな活動をしています。
比較
アニメとVtuberの1年間のグラフを改めて並べたいと思います。
お分かりいただけたでしょうか?
1年間に放送されるアニメ作品すべてと
1人のVtuberが配信する時間はそんなに変わりません。
Vtuberはもちろん一人だけではないのでVtuberのコンテンツ量は
アニメと比べてマジで多すぎるということになります。
今回ピックアップした葛葉が所属するVtuber事務所「にじさんじ」にはVtuberが100名以上所属してますので、「にじさんじ」に所属するVtuberのコンテンツをコンプリートすることは物理的に不可能です。
にじさんじファンからして、にじさんじコンプリートは物理的に不可能という事実はとても辛いことでしょう。
Vtuberオタクの中には、好きなVtuberのライブ配信をすべてリアルタイムで視聴するという人もいるかもしれませんが、それがいかに熱量の高い行為であるかということを知っていただければと思います。
まとめ
今回はテレビアニメ全体とVtuberの1年間のコンテンツ量を比較しました。
結果、大げさに言うと
アニメ作品全体 ≒ 1人のVtuber
のコンテンツ量であることが分かりました。
Vtuberによって配信時間(生み出すコンテンツの量)が異なることはもちろんですが、
Vtuberを極めようとするには、相当の覚悟が必要であるということが伝わりましたでしょうか?
僕はVtuberは沼が深すぎるので一定の距離を保ちつつ、
好きな部分だけ程よく楽しみたいと思っています。
コンテンツの消費量からして、
Vtuberを極めている人はほんとに尊敬します。
周りにそういった人がいればぜひご紹介ください。