【オシロスコープ③】偏向電極について解説!
アナログオシロスコープにおいて、照射された電子ビームの方向を変化させる役割を担う偏向電極。水平と垂直の2種類があり、それぞれについて解説していきます。
垂直偏向電極
この電極には、観測信号を入力します。つまり、「CH1」等の端子につながっています。
⇒ 観測信号の電圧に応じて、光点を上下に移動させるための電極です。
※上記の図では表示波形において水平方向にも光点が移動しているように見えますが、実際には垂直方向のみの移動です。
水平偏向電極
この電極には、「時間に比例して電圧が大きくなる信号」(=のこぎり波)が入力されます。
⇒ 光点を左から右へ一定速度で移動させる(掃引という)ための電極です。
まとめ
上記の2種類の電極で得られる表示波形を合成することで、蛍光板に波形を描いています。
しかしその波形が表示されるのは一瞬であり、人間が観測するには同じ波形を表示させ続ける必要があります。
次回の記事ではそれを行うための「同期」について解説します。
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