27

日本は世界の中でなにを目指すのか?日々日本の製造業(自働化できない、人が中心の職場が専門)を救うべく?、日本中を旅しています。

27

日本は世界の中でなにを目指すのか?日々日本の製造業(自働化できない、人が中心の職場が専門)を救うべく?、日本中を旅しています。

マガジン

  • 新米班長いとう君

    いとう君が日々の残業から抜け出すために工夫した結果、製造工程の大幅な改善に結び付き、最終的にコスト・リードタイムともに半分近くまで削減していく汗と涙の青春物語! 加筆再考し再度執筆開始中。

  • 新米班長伊藤君

    個別受注製造業向けの工程管理 (恋愛小説風に書いたつもり...) 伊藤君が日々の残業から向け出すために工夫した結果、製造工程の大幅な改善に結び付き、 結果、コスト、リードタイムともに、半分近くまで削減した、涙の物語。

最近の記事

新米班長いとう君 第九話 「ネットワーク図」

あらすじ オーダー毎のネットワーク図を数パターン作成し、プロジェクト管理を開始しました。 そして、昔、現場の真ん中にテーブルがあって、ボースンとか進行さんが、たばこ吸いながら進捗管理してたなという話を聞いて、昔のやりかたをヒアリングします。 #9「ネットワーク図」 昨日の話を受けて、明日出社後、早速課長へ進捗管理の話を始めました。 いとう君 課長ちょっといいですか? 昨日の話の続きなんですが。 鈴木さん どう、進んだのか? いとう君 いや、逆で、 ガントチャ

    • 新米班長いとう君 第八話 「工程管理とかプロジェクト管理とかの入門」

      あらすじ ガントチャートやパートチャートの本質とか、工程管理やプロジェクト管理とExcelで書いた線表の違いを教えてもらいます。 #8 「工程管理とかプロジェクト管理とかの入門」 彼女の講義は、続きます。 齊藤さん 見栄えのいい帳票とシステム化は全く別物でしょ。 いとう まあ、そうだよね。 齊藤さん 取り敢えず、Excelは忘れてもらって、目的を整理しよ! いとう そうだね。 齊藤さん では、目的は? いとう はい、工程管理をしたいかな。 齊藤さん

      • 新米班長いとう君 第七話 「なんでExcelなの?」

        あらすじ 昨日の彼女の講義を元に、再度社内生産会議での提案を実施します。 そして、再度彼女に作成したガントチャートを見て貰いながら、問題点を指摘されます。 #7 「なんでExcelなの?」 今日は出社してから、昨日の彼女の講義を思い出しながら、月次の社内生産会議の先月の実績と今月の予定の資料を作りながら、生産管理や進捗管理を具体的にシステム化したいのですが。 といった、先ずは、生産統括課内でシステム化の検討を開始しても良いですかの承認を得ようと思っています。 実績、

        • 新米班長いとう君 第六話 「夜明け」

          あらすじ 再度彼女からカイゼンの講義を受け、 カイゼンの本質と具体的な事例を学びます。 #6 「夜明け」 齊藤さん ごめんねー、遅くなって。 いとう いや、大丈夫だよ、今ここに有るものと後はこれとこれを頼んだよ、飲み物は? 齊藤さん じゃ、ビールで。 と言うことで、飲みながら、早速、昨日の話の続きを切り出します。 いとう 昨日のさあ、続きで、改善の... 齊藤さん あー、そっちか。デートしようって言うから、なんか期待してきたのにね。 いとう ごめん、そ

        • 新米班長いとう君 第九話 「ネットワーク図」

        • 新米班長いとう君 第八話 「工程管理とかプロジェクト管理とかの入門」

        • 新米班長いとう君 第七話 「なんでExcelなの?」

        • 新米班長いとう君 第六話 「夜明け」

        マガジン

        • 新米班長いとう君
          10本
        • 新米班長伊藤君
          8本

        記事

          新米班長いとう君 第五話 「夜明け前」

          あらすじ カイゼンの糸口はあるのか? 現場へ行き、工程管理のヒアリングを始めました。 #5 「夜明け前」 昨日の彼女の話の内容を参考にし、少しずつ実践していこうと思い、 今日も朝早くから出社です。 業務開始前に、現場に行き、佐藤さんにカイゼンの糸口があるのか、 また、計画業務は楽になる可能性があるのか、ないのか? 確認しておきたいと思っています。 7時45分、ぴったり課長が来ました。 こちらをちらっと見て、現場事務所でたばこに火を付けます。 佐藤さん 今日

          新米班長いとう君 第五話 「夜明け前」

          新米班長いとう君 第四話 「Kaizen」

          あらすじ いとう君は、彼女からカイゼンの講義を受けます。 彼女は、早速、現状の問題点と課題を洗い出し始めました。 このヒントから、いとう君は現状の仕事を変えていくことが出来るのか。 #4 Kaizen 意気揚々と勉強しにいったのはいいが、簡単にノックアウトされて、自部署に戻ってきました。 課長に、量産工場でうまくいっている仕組みは一品一様の我が部署では、使えそうもないこと。 そもそも、部品表というおおもとのデータが作成できないことを説明し、ちょっと落ち込みながら、昼食を

          新米班長いとう君 第四話 「Kaizen」

          新米班長いとう君 第三話 「生産管理の前提が無い…」

          あらすじ 何時までもこのままの仕事のやり方ではいけないと思い、生産管理の仕組みを勉強しようと社内の別の部門へ訪問し、話を聞くことができたが、 自分の部門は、生産管理の前提が無いと言われ、全く使えない事が分かり、さらに落ち込むことに。 しかし、その夜、やっと彼女と食事が出来ることになり、その席で「別の管理手法」の話を聞くことに。 #3 生産管理の前提が無い… 2日連続の残業から、今日も早朝出社。 また、現場をまわり、昨日の作業計画表を提示してまわり、 自分の机でコー

          新米班長いとう君 第三話 「生産管理の前提が無い…」

          新米班長いとう君 第二話 「しれんは続く」 

          あらすじ 結局、彼女との待合せをすっぽかしてしまい、今日は、昨日の対応で、朝早くから現場の各課長へ作業予定を提示して回ります。 現場で進捗の確認、現物の確認を行っているさなか再度設計変更が発生。また計画の作り直しです。 何時までもこのままの仕事のやり方では、いけないと思い、先ずは、生産管理の基礎を学ぼうと思案を巡らします。 #2 しれんは続く 昨日のどたばたから、結局深夜までの作業になり、しかも彼女には、 「いつも約束守れないじゃない。そんな仕事あるの?ほんとは仕事じ

          新米班長いとう君 第二話 「しれんは続く」 

          新米班長いとう君 第一話 「エピローグ」

          あらすじ 生産統括課のいとう君は、本社勤務から配属転換で工場の生産統括課に配属となり半年が経ちました。いとう君の部門では、主にプラント用の圧力容器を製造しています。径が2m以上の圧力容器は、ここでは、みんな潜水艦と呼んでいます。外観がたしかに、潜水艦に見えなくもないのですが……。ここで、いとう君は新米班長として新人教育や業務改善、作業の進ちょく管理を行っています。今日は午後から2年目の後輩に、特殊技能である上向き溶接を指導することになっています。午前中は午後の指導のための作

          新米班長いとう君 第一話 「エピローグ」

          BOMとかBOPってなに

          インドカレーの作り方BOM部品表の講義には冷やし中華やそうめんなど料理のレシピの話が良く出てきます。 そこで本稿では、 私がたまに作るインドカレーの話から始めます。 インドカレーの作り方 以下の材料で、先ず香料をテンパリングして、タマネギをひたすら炒めてからマトンを入れて、最後にトマトを入れて煮込む。 実は、これは、熟練シェフのインドカレーのレシピと言われるものです。 ところが、これだと、料理に精通していない人はカレーを作れません。 そこで、 BOM (部品表)(ボム

          BOMとかBOPってなに

          夜明け #7

          今日は、何事も無くこの分だと定時で上がれそうです。 どうしても、今日も彼女に会いたくて、電話してみました。 「もしもし、今日も早く上がれそうなんだけど、デートしよう!」 「あはは」 って笑われましたが、いい兆しです。彼女があははと笑ってくれるときは、機嫌がいい証拠です。つかの間の沈黙の後、 「いいよー」って、 「じゃあ、食事できる所予約しておく~、決まったら電話するよ」 「はい」 と言うことで、今日も課長に定時に上がりますと告げて、会社の門を出たところで、お店に電話し、予約し

          夜明け #7

          挫折 #6

          昨日の彼女の話の内容を参考にし、少しずつ実践していこうと思い、 今日も朝早くから出社です。 業務開始前に、現場に行き、試験課の課長にカイゼンの糸口があるのか、 また、計画業務は楽になる可能性があるのか、ないのか? 確認しておきたいと思っています。 7時45分、ぴったり課長が来ました。 こちらをちらっと見て、現場事務所でたばこに火を付けます。 「今日は何だ。トラブルは聞いてないなー」 「はい、実は、工程管理をシステム化したくて、ちょっとお話を聞かせて頂こうと思いまして」 「ふー

          挫折 #6

          助言 #5

          食事の後、バーに寄り、彼女の講義を聞きます。 「さて、さっきのつづきだけど、新たな管理手法ってやつを教えてよ」 「あら、新たな管理手法とは言ってないわよ。別の管理手法っていったのよ。」 「うん、うん、それで」 「先ずは、1つめは、プロジェクト管理よ」 「えー、プロジェクト管理なら知ってるよ。でも、プロジェクト管理は、プロジェクト毎に、 管理する手法じゃないか。 工場の中には、何百ものプロジェクトが同時に流れていて、そのプロジェクトを 一件ずつ管理しても、結局、いわゆるリソース

          助言 #5

          デート #4

          意気揚々と勉強しにいったのはいいが、簡単にノックアウトされて、自部署に戻ってきました。 課長に、量産工場でうまくいっている仕組みは一品一様の我が部署では、使えそうもないこと。 そもそも、部品表というおおもとのデータが作成できないことを説明し、 ちょっと落ち込みながら、昼食を食べ始めました。 ここの社食のメニューは安さと量が取り柄えで、毎日昼と夕方の2食をほぼここで食べています。 大学の有人達に聞くと、毎食ビジネス街のお店で外食すると、昼食で千円以上でていくそうです。 私は、毎

          デート #4

          生産管理の前提が無い #3

          2日連続の残業から、今日も早朝出社。 また、現場をまわり、昨日の作業計画表を提示してまわり、 自分の机でコーヒーを一杯。 8時前に課長が出社してきました。 さっそく、課長に昨日、考えていたことを相談します。 「課長、おはようございます。 ここ2日連続の進捗確認や、作業計画表の再作成業務で、 実は考えていることがあるのですが、 バルブを作っている部署では生産管理システムを使って、 進捗確認や作業指示を実施しているようですね。 なぜうちの部署では使えないのか、それとも使えそうなの

          生産管理の前提が無い #3

          設変 #2

          昨日のどたばたから、結局深夜までの作業になり、しかも彼女には、 「いつも約束守れないじゃない。そんな仕事あるの?ほんとは仕事じゃないんじゃないの」 と言われ、疲れていたので、反論もせずに、謝り続けました。 朝起きたら、もうちょっとちゃんと説明すればよかったな。思いましたが、 昨日作成した作業予定表が、かなりの予定変更を余儀なくされ、納期余裕があったオーダも、 ぎりぎりの状態です。 これをまた現場の課長に見せて、こんな予定で大丈夫か?こんな予定できるのか? などと、攻撃される姿

          設変 #2