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へぼ
2020年4月16日 12:47
暗い砂漠の上で水を求めさまよう一人の若者たどり着いた水辺のオアシスに彼は一輪の白い花を見た透き通るようなその花の色に何を混ぜ合わせ幸福を得るのだろう人に与えられた道のその半ばで知る言葉に彼はどんな意味をつけてまた歩みを進めるだろう歩いてきた足跡はすでに消えて思い出せない遠い記憶は彼に何を思い出させるのだろうか熱帯夜のうなされるような夢かそれとも苦しいうつつか痛みを
2020年4月15日 12:43
テレビで見たことがあるか?ビルより大きい宇宙人が大都会の真ん中ででかい怪物をぶっ飛ばす「正義のヒーロー」ってやつをあんなのが地球にいたら大変だ自由に空を飛ぶ鳥もちょっと小粋な風も背中に羽根の生えた娘もあのスカーレットだってみんなが迷惑しちゃうだろ本当のヒーローってやつがどんなものかを教えよう決して背は高くないし普段着もそんなに洒落てないそれでも悪を許さないそれが
2020年4月13日 12:40
雨を防ぐ傘もなく一人歩く梅雨の路地裏どれくらい歩いただろうどこへ向かえばいいのだろう穏やかな日常に突然気付かされた6月の寒さいつからだろうかぬくもりが私を包んでくれていた大切な人って想いは勝手な妄想だったのね初めからあなたに私は見えてなかったの?話してくれなくていいよ迎えに来なくていいよもう、春は終わったの町中に咲くアジサイに自分を重ねてみたりして雨に濡れた
2020年4月11日 01:19
僕を想ってくれたそれがうれしくて必死に応えようとしたきみがくれた以上を僕は返そうとした不器用で幼い僕らはただ「想う」だけでつながってられると思ってたでもなにかが違ってたんだね「好き」と名付けた僕の想いはちゃんときみに届いてたかなそうじゃないからきっと離れたんだね二人の道は長く決して交わらなかったのかなだからきみを傷つけてしまったんだね僕にできるすべてをき
2020年4月9日 12:33
離れたはずの手のひらにいまだ残るぬくもりが冷めることを知らずに心まで淋しさで染めてゆく会いたいと言えばすぐかけつけた側にいてと言えば時間を忘れたあんなに惹かれあっていたのにどうして離れてしまったのこんな終わり誰が予想したろうあの頃の僕はどうかしてたもう届かない「ごめん」がまた虚しく空に消える闇に覆われた世界で前も見えず立ち尽くすもう戻れないとわかっていても好きが
2020年4月8日 21:53
あれだけ眩しく映っていた街も色をなくしてしまった空いた僕の左手が掴むものをなくし露頭に迷ういつからか感じてた違和感や想いを言葉にするのが不器用だった二人それでも好きだったんだよ君に教わってしまった二人でいるということ僕は覚えてしまった一人でいる寂しさをもう埋めることができないほど大きく胸に空いた空洞に君との想い出が響いてる人影もまばらな秋の海に一人、水に足をつ
2020年4月7日 12:53
オレンジの花が似合うスカーレット今日も得意のわがままで僕の手を強く引く今日のご注文は水平線海と空の境目それは確かに魅力的だねえ?そんなんじゃない?じゃあ目的はカモメかな?小高い岩壁のうえを慎重に歩くスカーレット水平線も見ないで何かを探し中?一人残された僕は向かい風を浴びていようかな突然顔を上げ満面の笑みのスカーレット僕に見せるように右手には一輪のオレンジの花
2020年4月6日 12:54
部屋の隅タンスの上薄緑の小さな箱なんだか大切な想い出が入ってる気がした写真たち卒業文集好きな人がいた頃恋人という肩書きに一人酔いしれていた僕恋の始まりも終わりもあの時初めて知った彼女の記した3年間の想い出に僕の影を探してしまう「男は新規作成」見事に当てはまる自分未練とか後悔とかそんなたいしたもんじゃなく過去の恋から学ぼうとしてるそれだけ「やっぱり
2020年4月4日 14:14
月を止めてみせると指で四角を作り写真みたいに切り取ってみせた枠の中の景色は止まったまま動かない月はいつもよりどこかきれいで二人でいるこの時間だけずっと止まっていて信じるよどんな嘘でも言葉を素直に受けとめ捧げよう僕の気持ちを空に流さないで受けとめて指をほどいて微笑んだ自由になった月は急いで西へつなぐ二人の指先に感じた永遠の先止まらない過ぎ行
2020年4月3日 12:43
旅の途中通りかかった公園で見かけた二人胸の想いを打ち明けられずに男は僕に助けを求めていた僕は彼の言葉を両手に抱えあふれるその想いを女のもとへ二人は喜びに包まれ幸せを分かち合った泣きたい人がいたらそっと抱き締めやさしく髪を撫でるうれしい人がいれば一緒に喜んであげよう窓から現れた紙ヒコーキ若い二人にはちょっとしたドラマを校庭の男子のもとへ届ける教室からのラブレター二
2020年3月31日 12:42
早すぎる時代の流れに置いてかれそうになる今日この頃新しいmachineを前にしてただたじろぐだけ一体こいつは僕に何を求めてるっていうんだ?僕らには反論の機会もなく反乱を起こす機械そんな映画のような出来事もいつか起きてしまうのかな?飛び交う情報の多さにどうにかなりそうなここ最近広がりゆくnetworkは可能性を無限にしてゆく一体こいつは僕をどこへ連れていく気なんだ?どこにもつながら
2020年3月30日 22:37
「生まれ変われるなら何になりたい?」なんてありきたりすぎてもううんざりだよ人とはちょっと違うこと答えてあげようか僕は「鳥になりたい」つまらなそうな顔してるよくある答えだからねでも理由を聞いたら君は僕を見る目が変わるかもよ彼らが自由に飛んでいるのも必死に羽ばたいてるからだ優雅に舞う姿の裏側に普通の人は気付かないそれでいい努力は人に見られたらなんかかっこ悪いでしょ青
2020年3月16日 22:28
混沌に溺れるこの世界に空から舞い降りた天使は人々に向けて微笑んだ僕だけと目が合った気がしてすぐに心を奪われた見つめ合ったその目はやさしさとぬくもりに満ち溢れてたけど僕が魅せられたのは目の奥に少し見えた悲しみのせいだろう天使が微笑みをたずさえぬくもりをくれるなら僕は強さをたずさえきみを守っていきたいたまには羽根をたたみ自分のために笑ってほしい救いを求め集う群衆から
2020年3月3日 21:28
午後イチの眠い授業青い木々がそよ風に揺れる視線は窓の外それかきみの後ろ姿「マジメに聞いててえらいね」なんて一人でほほえんでみる見えないとこに隠したこの箱きみに見つからないようにもっと奥にしまったぼくの中に深く深く窓際がぼくの指定席きみの長い髪が揺れるいつか見せてくれたその笑顔また見れますように「風が気持ちよさそう」なんて誘ってみようかな心の箱につめたこの「好き