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テクニカルの解説本
チャートのテクニカル分析を解説した2冊を紹介します。
(指数のみ、個別銘柄への言及は省略)
出来高・価格分析の完全ガイド
出来高でチャートを読む手法。
ピボットハイ/ピボットローの説明も出てくるが、よく分からなかった、、
基本的には以下の2点に集約される気がする。
1)出来高が大きいものに注意を向ける
2)出来高は相対的なもの
トレードはアートであって、科学ではない
ロウソク足
▶️ 上ヒゲ、下ヒゲ
出来高が多い:トレンド転換
出来高が少ない:試し?
高値圏での下ヒゲは「首吊り線」になることもあるので注意
▶️ 十字線(足長同時線)
出来高の多い十字線:反転
本体が小さいのに出来高が多いのは、それだけで怪しい
トレンド
一般に全時間帯のおよそ70%は横ばいで、トレンド相場にあるのはわずか30%である。
保ち合いになりやすい場面
1)指標前の数時間
2)売り/買いのクライマックス
3)出来高の多い領域(可視範囲出来高プロファイル)
▶️ トレンドが始まるときの合図=出来高を伴ったブレイクアウト
▶️ 逆張り(上位の時間軸に逆らう方向)は、保有時間を短めに
時間軸(デイトレ)
短期:2〜3時間
中期:2〜3日
長期:2〜3週間
チャート
3つの時間枠で見ることが推奨されている
インジケータは出来高のみ。上から30分、5分、15分
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オニールの空売り練習帖
SNSで何度も登場する図の元ネタの本。具体的なチャートが数多く紹介されている。
ディストリビューション(売り抜け)
▶️ 指数の天井形成には2つの形がある
第一は、株価指数が上昇し、平均か少ない出来高を伴って短期間の新高値を付ける場合である。
第二の場合も、市場がまだ上昇トレンドにある間に天井を形成するものである。NYSEやナスダックにおける1日の出来高が前日の水準を上回るものの、株価指数が前日比でほとんど上昇しない、あるいは場合によっては下げて引けるという状態が、1日、2日、3日と突然起こる。このような日を「ディストリビューション(売り抜け)の日」と呼ぶが、これが2〜4週間の間に3回、4回または5回と起こるようになったときは、現金の比率を上げて、その時点での保有銘柄を再検討し始めるべきタイミングである。
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最適なタイミング
天井で空売りする必要はない。(50MA=50日移動平均線)
株価は、天井を付けたあと
→50MAを下方に急激にブレイクする
→2〜4回、50MAを上抜くような反発を試す
→出来高の増加を伴って、2回目の50MA下方ブレイクを起こす
この、2回目の下方ブレイク=下降トレンドの確認となる。
最適な空売りポイントのほとんどは株価が天井をつけてから5ヶ月から7ヶ月後、あるいはそれ以上あとになって現れるということである。
▶️ 50MA/200MAのデッドクロス
▶️ オーバーヘッドサプライ
支持線=下ラインを割れたところが、抵抗線として機能する
▶️ ヘッド・アンド・ショルダーズ・トップ
三尊の下ライン(ネックライン)割れたポイントからショート
買い戻し
・損切り幅よりも2倍以上のパーセント目標を設定する
・踏み上げ狙いで15〜25%くらいの反発は簡単に起こるので、利食いは引っ張りすぎないほうが良い。同じ理由で、トレーリングストップも推奨しない。
特定の空売りポジションで20〜30%の利益が出ているのであれば、大事な利益を失うリスクを冒すよりは、すべての利益か、少なくとも利益の大部分を確定するべきである。
下降トレンドの終わり
もし株式が1年半から2年以上弱気相場にあり、直前の強気相場でかつてのリーダー銘柄の多くが当時の高値から70〜90%以上下落している場合、このような後期ステージで空売りを始めようとしても、もうパーティーは終わっている。
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