日本で朝からナシレマ!
昨年11月の東南アジア数か国への訪問での一つのテーマを「朝食」にして、朝食付きのホテルになど泊まらずに!、毎回外に出て観察と実食をそれぞれしてきました。
ペナンで一番印象に残ったのは「飲茶」でした。なにしろこちらは毎日毎日朝早く起きる習慣で、起きたら真っ先に朝ごはん食べるのを飽きずに繰り返している人間です。しかもペナンは時差と立地の関係で普段起きる6時前(日本時間で7時前)は、まだかなり薄暗い、さすがにそんなときに店を開けているのはそんなにはなく、コピティアムを除くと飲茶が目立ったのです。(高名な大東酒楼、おいしかった!!) そして、事前に調べておいて行こうと思っていたALI'S NASI LEMAKが祝日の事情で閉まっていたので残念ながら諦めたのです(9月には必ず行きまっす)。
ともあれナシレマ。
いうまでもなくマレーシアでの国民食の筆頭。個人的にも、ココナッツミルクで炊いたご飯が好きで好きで、家でも思い立ったときに作ってみようとするのですが、さすがに朝は食べようとはしなかったです。しかし、この日本でも、「朝から」ナシレマが食べられる店はあります!
日本橋馬喰町の「マレーカンポンコピティアム」
朝食タイムは7:00-10:00 です。4品目各¥1,200 (飲み物は数種類セルフで可)
朝からしっかりといただきました。ご飯のおいしさに加え、適度な辛味のサンバルソース、ピリリとしたイカンビリス(煮干し)、その他定番の副菜が融合され、朝からマレーシアの世界に引き込まれます!
何でマレーカンポンコピティアムで朝食が提供されるのか?!
答え=APAホテルの1Fに店を持ち、APAホテルの朝食会場にしているから。
これはスゴイです。(どのくらいスゴイかというと、最近では松屋でマレー風ビーフルンダンが提供されるのに匹敵されるくらい!)。
さてさて、「朝食」です。
マレーカンポンコピティアムでの朝食メニューは下記4つ。
「和定食」「カヤトーストセット」「ナシレマ」「マレーシアチキンカレー」
これは、まず間違いなくAPAホテル側と折衝吟味されたものでしょう。短い時間ながらの観察においては、あまりにも当たり前の帰結で、大枠の傾向では
日本人客=和定食
欧米客=カヤトーストセット
マレー客=ナシレマ
一般=カレー
となるのですが、せっかくなのでもう少しマーケティング面での検証ができるといいですね。
例:日本人客の中での和定食とナシレマの割合は?
どうしたって、食の嗜好はひとそれぞれで、「慣れ親しんだ味」を選ぶ層は大きいのですが、例えば連泊で、和定食の次の日に「うん、今日はこのナシレマを食べてみようか!」といったお客さんも多いと思うんです。そんな機会を創出拡大してきているAPAホテル、個人的にも優勝!だと思います。
欧米客のカヤトーストですが、例えば卵に注文を入れる人がたぶん多くいる。推奨は半生にした卵にトーストをDIP するのですが、欧米の卵文化はそれぞれ好みの主張が強く、固ゆでのゆで卵を所望したり、「いらないよ」と言ってみたり。まあこういうのも参考になりますね。
そして、その日に隣に座られたマレーシア人のお客さん、ナシレマを頼んだ後で、追加で「テタレ」(マレー風コンデンスミルクで甘くしたTEA)を注文された! うんうん、これがマレーシア人なんですね! ナシレマのピリリとした辛味に続けたテタレの甘さは一つの究極のマリアージュなのだと思います。それがテタレなのかコピなのか!大きな課題です。
(ついついそのお客さんとは「でもこの店では「テタレのパフォーマンスはないと思いますけどね」って余談の会話をしてしまったのですが、もちろん余談です)
日本でのマレーシア料理、一歩一歩広まっていきます!
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