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EGG COFFEE vs BUTTER COFFEE
時と場所はホーチミンに戻ります。
前稿で、ホーチミンに行った際にはエッグコーヒーを再トライしたい旨申し上げた通り、ホーチミンでの名店に行ってみました。「LITTLE HANOI」
何でエッグコーヒーはハノイが本場なのか?
エッグコーヒー発祥は1946年との記載があるのですが、その当時は経済的にホーチミンよりもハノイのほうが厳しく、ミルクが普通に使い辛かったので、ミルクの代用としてのエッグをコーヒーに入れてビジネス化させた、との由です。
冷蔵庫が普及していないため、長持ちするコンデンスミルクをミルク代わりに使い、「ベトナムコーヒー」ができあがった、との理解なのですが、ここで「エッグ」が新派を作ったわけですね。
ちなみに、エッグコーヒー発祥と言われるのが「CAFE GIANG」。横浜中華街にも支店を持つ名店です。
さて、ホーチミンは「LITTLE HANOI」のエッグコーヒー。
高田馬場で飲んだものと、印象的にはあまり変わりませんでした。よく言われる「カスタード風味」。ロブスタ豆を使ったコーヒーの苦みをうまく中和させているのですが、正直なところでは、独特の「クセ」が、特に飲んだ後に残るのが残念なところでした。エッグそのもののクセなのか、コーヒーに起因するものかよくわかりませんが、もう一歩そのクセを消す抽出技術の改善が進むといいと、私は思います。
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ベンタイン市場、ブイビエンに近く、ロケーションは抜群です。
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エッグコーヒーとは別に、壁には夥しく政治メッセージ(戦争)や社会メッセージ(たぶん女性問題の改善といった)の写真が貼られ、主張が強いカフェなんだろうな、と思いました。
店内の雰囲気は明るく、寛げる場です。
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さて、もう一方の「バターコーヒー」
こちらはシンガポールです。
泣く子も黙る伝統KOPIのレジェンド「HEAP SENG LEONG」です。
1974年創業。意外に少し新し目ですね。とはいいながら、店の風格は完全にレジェンドです。炭火で焼くトーストも、そんなには多くないです。
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MRTラベンダー駅から徒歩5-6分
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バターコーヒー発祥の起因は?
これ実は以外に広くあって、別名 BULLETPROOF COFFEE とも言うようで、歴史も古いようですが、辿り着くのに時間がかかりそうなので改めます。
「カヤトーストに使うバターをコピに落としてしまい、飲んでみたところおいしかったのでメニューにしました」
そんな開発秘話を期待したのですが、そんなことはないですね。
ともあれ、私にとっての王道となるSpecialty Coffeeの、対抗馬としての、伝統的な、甘さを入れ込むコーヒーは幾種類もあります。「伝統」としての尊重をずっとしてきていますが、同時に「今一歩の進化」を求めたい気持ちは変わらずあります。