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ホームベーカリー研究部、第1回試作

 11月に入り気温も下がり最高気温が25℃あたりになってきたのでホームベーカリーマシーンを使った研究を始めることにした。まずは、説明書に書いてある材料とレシピの分量でフルオートで製作してみる。

ホームベーカリーマシーンについて

研究で使うホームベーカリーマシーンと小道具類は、全てAmazonギフト券を使って購入したので新たな持ち出しはないのです。
Amazonギフト券はいくつかのサイトから専門家の意見・コメントを月に数回ほど依頼があり、それに応えると謝礼としてAmazonギフトをいただいている。それを一年ぐらい貯めていくとそこそこの金額になる。貯まったところでAmazonのセールやキャンペーン時に価格がちょっと下がった際に購入しました。

購入したのはこちらの機種

購入に先立ち、色々と調べてみると面白いことがわかってきた。

 家電の雑誌を見ると炊飯器は色々レビューや評価やランキングが載ったページを見つけることができるが、ホームベーカリーについては皆無と言っていいほど記事が見当たらない。これは人気がない家電製品であることを示している。販売しているメーカーの数は4社ほど。その中で価格ではP社のものが一番高価。購入したシロカ社の製品は価格帯としては真ん中ぐらい。

どのメーカーも、自社のサイトでパンのメニュー・レシピを提案している。もちろんパン以外のメニューやレシピも提案している。一時期話題になったふわふわで高級食パンがあった。その購入食パンは食べたことはないですが記憶にあります。そして、そのパンに近づけたパンが焼けるという機種もある。

街には(街でなくても)、美味しいと言われる評判のパン屋さんは数え切れないほどある中で、自分で作ってみようと思うチャレンジングな人がどれだけいるのかな?と考えたらホームベーカリーマシーンが人気がないのは当然かもしれない。

 私はひとがやっていないことにチャレンジするのが好きなのである。パン作りは理科の実験の雰囲気を感じたのと、材料の組み合わせ一つをとっても無数に近い組み合わせが存在するのが想像できたので、組み合わせを楽しむ点で面白さを感じた。これは楽しみながら実験計画法と田口メソッドと品質管理を実践することに繋がるのである。

第一回目の試作に入ろう

ホームベーカリーマシンを梱包している箱から出して、コンセントの近くにセットした。炊飯器の内釜と同じような仕組みでホームベーカリーマシーンにも内釜がある。小ぶりで立方体的な形状の内釜を家庭用洗剤で洗い、水気を拭き取りテーブルの上に置く。

準備しておいた、デジタルはかりを使って小麦粉、塩、無塩バター、砂糖をレシピの指定値になるように計量してそれぞれ皿におく。

内釜に指定されている量の水を入れて、小麦粉、塩、砂糖、無塩バターと順に入れていく。ドライイーストは3グラムずつ小袋に入っているものを購入したので計量の必要はない。そのドライイーストを水に触れないように小麦粉の上に載せて投入は完了。
内釜をマシーン本体にセットして蓋を閉め、スイッチで出来上がりの選択(1斤〜2斤)と焼き上がりの色調(うすめ、ふつう、濃いめ)を選択して実行スイッチを押すと後はフルオートで製作してくれる。

出来上がりまで約四時間半。1分ごとのカウントダウンタイマーが液晶に表示される。四時間半先まで長い道のりである。

ホームベーカリーマシーンには小窓がついている。この小窓から中を覗くと、粉が回転し始め、次に水分と混ざって粘りが出始めた。この様子は自宅にある餅つき器の動きと似ている。捏ね始めて数十分過ぎたあたりでマシーンはピタッと止まった。止まった時間は30分には足りないぐらいだったので、いわゆる一時発酵ってやつなんだなと納得。

突然、マシーンが動き出した。小窓から見ると捏ねている。生地もふっくらとしてきた。ほどなくすると、また止まった。今度は二時発酵なのであろう。

タイマーを見ると、残り30分くらいのところで焼きに入った感じである。しばらくしたら焼けている良い匂いがし始めた。そうなると完成まで後少しである。

タイマーがゼロになり、ピーピーピーとアラームが鳴った。

完成である

釜から出した直後の姿

出来立てホヤホヤ

大きさは

横;20センチくらい
縦;15センチくらい
高さは一番高いところで10センチぐらい

フルオートなので生地表面を整えていない為、こんな感じである。表面は石のようだ。これは焼きに入る前に一旦取り出して成形すれば良い。

あら熱が取れるまで待ってカットして試食してみた。
ソフトなフランスパンのような食感。
少しだけ、トマトとブロッコリーにマヨネーズをつけてパンに乗せて食べてみた。
とてもうまい。

一晩経って落ち着いた状態のものがこちら

一晩経過後

外側の皮の部分は焼きたて直後はカリッとしていたが、時間が経って落ち着いてきたら食パンの耳と同様な感じになってきた。中の部分は時間経過に伴って縮んではいない感じである。

第一回目の試作として上出来すぎる

 皮の部分の焼き色はもう少し濃い方がいいかなと思う。
焼き上がり後の形状が歪に近いのはフルオートだから仕方がない。これはセミオート(焼く前の段階で成形して焼く)にすれば解決できる。
同時に内釜には捏ねるための羽を取り付けている。この部分が焼き上がり後には穴になる。できるだけ穴を小さくする方が良い。こちらも解決可能。

後はアレンジと粉の比率(強力粉と薄力粉の混合比)になっていくが、こちらは長い時間をかけて幾つかの答えをを求めるテーマになりそうである。


初回は失敗すると思っていたので予想外の結果でうれしい。

次回は成形を入れてセミオートを試してみる予定です。

それでは、

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