モーターショーの思い出(ハニートラップ編)
時は2000年代初頭の晩秋。
※私も最初からおじさんではなく、若かりし頃もあったのだなあ。
今年は、もうモーターショーは開催できない模様なので、
頼まれてもいないけど、こんな駄文でも良ければ、
いろんな勧誘が見え隠れしているって知ってもらえればと思い、
書き残してみる。
私は名古屋モーターショーで展示されている、
かっこいい車やバイクを見つつ、
あるブースでアンケートをされていた。
場の明るい雰囲気も手伝い
スロットのゲームやら
ついついアンケートに記入してしまった。
その数日後、
携帯が鳴って、
『先日はスロットの抽選にご参加いただきありがとうございました。
○△の■☆です。K(私)さんでいらっしゃいますよね?』
って電話。
『抽選が外れてしまった方でも、
アンケートにお答えいただいた方の中から
お電話させていただきました。
私達、キャンペーンガールとの楽しい撮影会もありますよ。
ご都合が宜しければいかがでしょう?』
なんて悪魔の囁きをいただいた。
指定された場所は名駅周辺の某コンビニ前。
そこに待っていると、
土曜日に行ってきたモーターショーのブースに居た
スロットの抽選の時に居た姉ちゃんが!
(※キャンギャル雑誌にグラビアに出ている、
って雑誌を見せてくれた。)
レーシングチームもサポートしてて
マッチのチームよりも上位だって自慢してた。
K(私)(心の声)『レーシングチームのサポートもしつつ、
お姉ちゃんは雑誌にも載ってるしで面白そうかな?』
なんて思って、彼女に案内されるがまま、
ビルまでついていった(単純)。
そしたら、プライド(格闘技のイベント)のビデオも流してて、
ますます楽しそうな会社に見えてきた。
バックにはユーロビートがガンガン流れてきて耳障りだし、
お姉ちゃんは香水がキツイ。
さて、何のイベントが始まるのかすら?(ワクワク って思っていたら。
キャンギャル(以下、CG)
『私達の会社はレーシングチーム、プライドのスポンサーなどなど、
あらゆるスポーツやイベントのサポートをしております。
私もキャンペーンガールとしてイベントに参加してますが、
普段はこうしてスーツを着てショールームで接客もしているのですよ』 。
K(私)『いやあ、キャンギャルってイベントに出るだけで終わりかと思ってましたよ』 。
・・・って私の警戒心をとき解すかのように雑談。
CG『私達の業務をもっと知っていただきたいのですが、
よろしいでしょうか?』
って言って、ちょっと控え室に戻り、分厚ーい資料を持ってきた。
CG『私達は旅行やお食事、飲み会などを通常の約30%を割り引く
サービスをしております。凄いと思いませんか?』
K(私)『凄いなー(タダタダ感心)』
CG『例えば、北海道のトマムにあるホテルのスウィートも普通だったら14万もしますが、
会員さんになっていただくと、
なんと!4千円で泊まれます。』
K(私)『北海道、大好きです。また行きたいから安くなるなら良いねえ』 。
と色々と他にも美味しい話を語られた。
CG『会員の手続きですが、登録する枠にも限度がありまして、
いつでも募集しているって事ではないのですよ。
私もK(私)さんの後にもお会いする予定のお客様も居りますし。
2、3日考えられて登録しようって思われたときに、
枠が埋まってしまったら、
K(私)さんには諦めていただくしかないのです。
どうですか?今のお話で不満な点はありますか?
宜しければ登録の方も・・・』 。
と話がどんどん、急展開。
会員になるには、
月々会費19100円を五年間、
支払わなければならない。
そして会の運営協力費として別途に3000円を
永久に支払い続けないとならない。
K(私)『実はかくかくしかじかでローンやクレジット類は一切、
辞めているんですよ』 。
CG『こんなに良い条件のサービスは普通では聞けませんよ。
K(私)さんだからこそ、
私も参加していただきたいんです。
何が引っかかりますか?』
K(私)『会費が高い・・・』。
CG『分かりました。ちょっと、お待ちください』。
控え室に戻るCG. 約15分後。
CG『特別サービス!もっとお安くしちゃう♪』
って言われ。確かに7割ほどの値段になった。
K(私)『うーん、でも長期のローンは組めんのよ』 。
CG『ちょっと待ってってね』 。
と控え室。
CG『これならどうです?8300円!他の会員さんには決して口外なさらないでください』 。
K(私)(心の声)『おいおい、どこから価格設定がコロコロ変わるんじゃい?』
と、もう完全に疑いの心境。
大音量のユーロビート、キツイ香水の匂い。
閉ざされた空間。
こりゃあ、プチ軟禁だな。
契約するって言わない限り、出してもらえんなーって思った。
でも、もう頭もボーっとしてきて、気分も悪くなってきたので
契約どころじゃないなーって思って。
K(私)『値段じゃないよ。いきなり初めて話を聞かされて即決で決めるなんて、したことない。家で考えてきます』 。
CG『家で帰って家族の方に相談される場合、事情をよく知らないご家族の方はたいてい反対されますよ。』
し、しぶとい・・・。
K(私)『とにかく、即決は出来ません。』
って言って、話の途中で靴を抱えて出口に向かう(土禁だった)。
CG『話はまだ終わってないわよ!お返事はいつもらえるのかしら?』
D『また、今度(・・・。スパッと切れば良いのに)』 。
空気の悪い部屋から、なんとか脱出。
私の他にもキャンギャルに営業されている気の弱そうな男達を尻目に、
その場を後にする。
家に着いて、PCの前に座り、やることと言ったら、
パソコンを開いて『悪徳商法マニアックス』でその会社のサーチ。
http://www6.big.or.jp/~beyond/akutoku/
すると出てきたー!
96年に、関連業者と 17億円の所得隠し (産経新聞) ということもしていたとのこと。
契約を考える人も、イベントのサポートや、
明るい雰囲気にひかれてって事が多いらしい。
だが、家に帰ると多額のクレジットの契約用紙を持って帰る羽目に・・・。
うーむ、危なかった。
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