『せんせいのお人形』が私を若くする
藤のようさんの『せんせいのお人形』を読了しました。
何て澄んだ物語。
何て澄んだ登場人物たち。
何て澄んだ筆遣い。
透明感があるけど、無色な透明ではなく、落ち着いた水色とか明るい橙色とか不安な灰色とか、背景に趣や温度のようなものを確かに感じる。
一世紀を生きてもここまで清らかで、読んだ人たちの心を若々しくしてくれる作品に出会うのは難しい。
スミカの笑った顔を見る度に、私の心は若返る。
自分の心が生きている実感を得られる、とにかく大好きな作品。
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