夜と朝のあいだ
夜中寝付けずに起きていると、暗闇の中でたくさんの音を耳にする。
アルバイトから帰る人の声
自転車の漕ぐ音
目が覚めてお手洗いに行く近隣住人の足音
カエルの鳴き声
室外機の回る音
自己の世界しか知る由もないが、多くの人が交わることなく何気なく共に生活をしているのだなぁと音を聞くたびに実感する。
そして、自分の周りにいる人に思いを馳せる。
沢山の人の顔が頭に浮かび、沢山の思い出が蘇る。
私は人に恵まれているなぁ…
夜と朝の間になるといつもエモーショナルな感情が湧き出て来る。
その日1日の自分の感情や境遇でしんどくなる時もあるが、この思いを馳せる時間が私は大好きである。
夜、多くの人が寝静まってる中、1人部屋で感情を爆発させる。
そうでもしないと新しい朝を迎える準備ができないのが私の性である。
今日も沢山の人へと思いを馳せて、明日生きる活力を探すのだ。