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味のある顔

「女のコはみんなかわいい」と、真実に思っている。
“整っている顔立ち”はあって、それを持っているとお洋服を着こなしやすいという事実はあるけれど、だからといってブスは整形しないと人権ないとか、かわいい顔じゃないとフリルでいっぱいのコーデを組んではいけないとか、 ほんとうに ないと思っています。
たぶんわたしは容姿のジャッジというものからとことん遠い場所で育ってこられたのだと思う。幼い頃、女優さんが「美人」だというのは知っていた。だけどそれが自分たちにも当てはまるレースだとは露ほども知らなくて、「◯◯ちゃんって美人だよね」とクラスメイトが話しているのを聞いて初めて、なるほどあれが美人なのか、言われてみれば目鼻立ちがぱっちりしているかもしれない、と気づいたくらいだった。
小学生の時、いじめを受けたことがあるけれど、容姿に関しては何も言われなかった。とすると、わたしはブスではないのかもしれない。だから余計に美醜へのこだわりがないんだと思う。
最近は、「この顔は整っている、美形」だというのは分かるようになってきた。加工する時に目指す顔、に近いのが美形なのだろう。だけどそれとは別軸で「味のある顔」というのがあって、特にわたしはそちらなのだと思う。味のある顔は、なんでも着こなせるわけではない。だけどその顔だけの特別な魅力があって、オリジナルな着こなしを楽しむことができる。個性があるという意味では、美形よりも楽しい顔がしれない。
だけど昨今は、味のある顔の女のコたちがコンプレックスを感じて整形してしまうことが多い気がする。わたしはそれがほんとうに悲しい。あなたは魅力たっぷりなのに、整形業界の策に乗せられて、コンプレックスを植え付けられている。そんなのもったいないよ。もっと肩の力を抜いて着飾ることを楽しもうよ。

わたしは整形に断固反対です

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