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【 #ヒトシネマ 番外編】英国王立ナニー協会から最終兵器がやってきた

こんにちは、ヒトシです。
毎回一本の映画を紹介する「ヒトシネマ」シリーズ、今回は番外編となります。いつもはやらない、というかTwitter側でも普段していない『ドラマ』の話です。(ドラマなのに『シネマ』ってお前どうなのよ)(2回目があったら考えます)

さて、(最近いろいろ話題にあがる)NHK、そのBSプレミアムに「プレミアムドラマ」というシリーズ枠があるのをご存じでしょうか。日曜夜10時から50分間の枠で現代劇とサスペンスをほぼ専門に扱う枠です(過去には「弟の夫」などもこの枠でドラマ化)されました。
このシリーズ通常は「1作品4回完結」、つまり1ヶ月シリーズなのですが現在放送中の作品はなんと「全10話」、民放1クールとほぼ同話数のめちゃくちゃ気合が入った一作になっています。そんなわけで今回紹介するのはこの作品です。

今回の作品:「ベビーシッター・ギン!」
(2019年・NHKBSプレミアム)

ナニー(家庭訪問型の児童教育で日本ではベビーシッターとほぼ同義)の本場イギリスで修行を積み、子供心も親心も熟知したベビーシッターの下落合ギン(演・大野拓朗)。元財閥の名門一族、世が世なら御曹司の彼は妹の美々子(演・ゆりやんレトリィバァ)や執事の中津川(演・竜雷太)に助けられながら、歌い、踊り、時には顔面にパイをぶつけられ、それでも『可愛い天使ちゃん』達のために今日も現場へと(英国淑女フルセット装備で)赴く!

原作は今から20年ほど前の漫画だったりするこの作品(さっき知りましたごめんなさい)、とにかくテンションが高い。全く売れない美々子の副業、随所に仕込まらる小ネタ、そして何より親御さん放置で幕を開けるミュージカルシーンとそれが作品から全く浮かない大野さんの演技はまさしく『どうかしてる』の一語に尽きます。現代日本には馴染まない「非現実」とも言うべきミュージカルが、下落合ギンの手でギリギリ現実に落とし込まれる。控えめに言って離れ業です。
そもそもこの下落合ギン、大変に『濃い』。性別も(おそらく)戸籍も男性でしょうが「ナニー」としての伝統に則り声色はもちろんの事てっぺんから爪先まで『英国淑女』として固めそれを絶対に崩さない。おはようからおやすみまで徹頭徹尾英国淑女。そして時に姉妹間の確執に巻き込まれ、時に悪童にパイをぶつけられ、そしてコメンテーターの悪評に晒されようともまず折れない。(ネーミングセンス以外)パーフェクトな仕事人というやつです。

さて、下落合ギンの活躍も残り3回。もう追いつけない……こともありません。実は第6話直前に前半再放送を、そして毎週日曜16時半から再放送もやってます。そして有難いことに一話完結方式。つまり18日から見れば後半4話が見れる計算です。(もしかすると2回目の一挙放送も……?)つまり……◆しよう◆


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