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Base Ball Bear 全曲紹介・感想・解説 17曲目 向日葵の12月

最近割と不眠気味です。ケンイトウです。

全曲紹介始めてみて、過去の曲から聴き返してますが新しい発見があって面白いですね。歌詞とかも改めて読むとこういうことか~みたいな。

さて、今回は『向日葵の12月』です。
得意の正反対ワードシリーズですね。

漫画の『子連れ狼』知ってるとわかるネタとか入ってるのかな、未読のため何とも言えませんが・・・

【曲・歌詞について】

イントロはいきなり渋めのギターリフから。
その後のキメの感じといい溢れる「ナンバガ」感。
ラスサビ前のシャウトもまんまですね。

何回も言ってますけど、このナンバガ感をポップに落とし込んでるのがすげぇと思っていて。
所謂ナンバガフォロワーってたくさんいたと思うんですけど、こういうアプローチをしたバンドって他にあんま無かったと思うんです。

ギターソロとかも湯浅が弾いてるなぁってのが伝わるサウンドになってますね。絶妙に粗い感じがめちゃいいんですねぇ。

それでは歌詞へ

キャンパス小町の君は歩く 小胸で楽譜を抱えてた
レモネードの服 まだミラーボールが残ってる

小出節全開ですね。
キャンパスっていうと大学ってイメージですけど、小出氏は中退だそうで。
湯浅はメンバーにも言わずにいつの間にか中退してたとか。
ミラーボール」って何の比喩なんでしょ。

エレベーター仕掛けの季節は巡る スカーフの風
別れの髪型 飛ばされてった彼女は帰らない

エレベーター仕掛けの季節
このワード一つで曲が締まるというか、やってんなぁ~って思う。

平仮名で書く 喫茶店は真昼
思い出話 俺は角砂糖を嚙み砕いた

この辺はなんかそれっぽいこと書きたいだけだろ!って思ってしまう俺の読解力。実際それっぽさで曲の雰囲気が伝わるのがね。

十二月に俺は生きる
景色の中に溶け消えた 向日葵の君が漂う
白い呼吸 夏を吸い込み、曇り硝子

まぁ~結局思い出すのは「」の君なんですよね。
」を吸い込むのに「硝子」は曇るってのがいい対比ですな。
白い呼吸」ってのもなんとなく後の『新呼吸』につながるワード。

モーゼよろしく 女学生との群れ、割れ 俺一人佇む
冬の朝 頬紅色の車両が流れる

この言葉選びすごいな。ちゃんと調べたらそういうことねっていう。
ここの描写もなんとなく『school zone』と同じ雰囲気を感じます。

降り出した銀紙が張り付いた窓
メジャーセヴン混じりの暮れぬ鼻歌
歌えなくなった彼女はもういない
兎の化粧 施した屋根 眺めていると
日が射し摩天楼の影で濡れた

これでもかって情景描写のラッシュ。

十二月に俺は生きる
水溜り飛び越えながら踊る君が零れてくる
今、駄目だと呟いても 枯らすグラス

水溜りを飛び越える」「」は『初恋』でも。
映像でいうと『不思議な夜』の女の子の感じをイメージしてます。

飛び越えてるってか浸かってますが。
ほいで「枯らすグラス」と「曇り硝子」の言葉遊びよ。

キャンパスを歩ていく 楽譜を抱きしめたまま
君が笑うパノラマの風景 それは俺の知らない風景
十二月に俺は生きる
景色の中に溶け消えた 向日葵の君が漂う
白い呼吸 夏を吸い込み、曇り硝子

ここのシャウトがたまんないっすね。
パノラマ」っていう目線が切ないすね。

【まとめ】

なんとなく後の曲にリンクするポイントがあって面白かったです。
そりゃ同じ人が作詞作曲しとるから当たり前か。

それでは次回は『白雪の彼女』です。
明日明後日はライブに行くので更新できなそうな・・・
ZAZEN→フィロのス×女子流は熱い二日間ですな。。

またよろしくです。


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