Base Ball Bear 全曲紹介・感想・解説 29曲目 BLACK SEA
ここにきて連日のケンイトウです。
今回は『BLACK SEA』です。
曲名は『XTC』のアルバム『Black Sea』からですかね。
元ネタ自体の名前の由来は適当らしいですが、自分の詩世界に落とし込んでるのは流石です。
【曲・歌詞について】
元ネタよろしく思いっきりニューウェイブ感ある楽曲。
ギターとベースがダンサンブルなビートに乗っかって小気味いい曲です。
このテイストの音作りが「C」期の特徴だなと。こういう曲を書けるのも小出氏の引き出しの多さですね。
アルバムごとに作風が変わっていきますがそれも頷ける。
それでは歌詞へ
歌い出しから独特な世界観。
Bメロ。小出詩は「部屋」という空間から見た世界を歌うことが多いですね。実際に作詞・作曲してるときも部屋でしょうし。
部屋ってのは孤独の象徴なのかな。
『kimino-me』、『kodoku no synthesizer』とか。
サビですね。タイトル回収。
Aメロで登場した「水槽」は「心の壁」的なニュアンスですね。
「海」を「君」に例える感覚はおなじみ。
書いてて気づきましたがこの曲は二人称が「あなた」。インディーズ期を考えるとフィクションめいた表現だなぁと。
恒例のCメロいい歌詞シリーズ。
「君」を泳ぐって表現は割とあると思うけど、言葉回しで幻想的な感覚がここまで出せるかと。
ラスサビ。
改めて歌詞見て気づきましたが「壊してぇ」って歌ってたんですね。
願望が出てくるあたりがいい生々しさ。
「心色」ってあまり使われてないと思うけどいい造語だな。
【まとめ】
『GIRL FRIEND』に引き続きニューウェイブ的なサウンドで、インディーズ期からのメジャーへの転換を感じる曲です。
もちろん培ってきた歌詞感やビートの感じは持ち味としてますが。
次回は『CITY DANCE』。いよいよ30曲目ですね。
過去曲のnote見るとその時のテンションで文体バラバラで笑った。
そこもご愛嬌で…、よろしくお願いします。