Base Ball Bear 全曲紹介・感想・解説 18曲目 白雪の彼女
ふと〇日ぶりの数え方がわからなくなるケンイトウです。
実際は3日ぶりですね。2日連続でライブ観に行ってたのでそちらに心持ってかれてました。
やっぱライブはいいっすね・・・、その場でしか味わえない空気感ってのがありますね。
今回は『白雪の彼女』です。前回の『向日葵の12月』に続きいかにも「冬」っぽいタイトル。
小出氏は「季節ソング」のあり方に思うところがあるそうで。
本来は季節に対して情緒を感じた結果作られた曲であるはずが、この時期だからこういう「季節ソング」を作ろうという過程がどうなん?という。
そういった意識から後に『文化祭の夜』という曲も作られたりします。
『白雪の彼女』はまさに冬の時期に感じた情緒・心象を曲にしてると思います。
【曲・歌詞について】
Aメロの語尾伸ばしの歌が耳に残る曲。
アルバム通しで聴いてると流し聴いちゃう感じですが結構エモーショナルなメロです。
小出師匠、シンプルに声質がいいんだよなぁとまじまじ思う。
それでは歌詞へ
あ、君がいたような気がした
スキー場みたいな匂いがする今日
空気の解像度上がってグロスぶちまけた様だ
「あ────────────────────────────────────────────」歌いだしから飛ばしてます。本日も「君」を追ってますね。
冬の澄んだ空気感が伝わる歌詞。カラッとした空気を「解像度」で例えるあたりがなかなか。
年末の騒がしい商店街 人波
来年の計画話しながら シンクロナイズド・スイミングして
「ね──────────────────────────────────────────ん」
一方年末のガヤガヤ感ですね。
人波をただ泳ぐんでなく、「シンクロ」に例えるとこがいいっすね。
ちなみに歌詞カードのバックは雪山でシンクロしてる女性達。
「ゆき」の付く名前気に入ってるって言っていた
吐息も色付き始める季節近づいて、君を余計に思い出してしまってる
白雪の君 林檎の頬して 雪が積もるとおいしそうってはしゃいでた
そんなこと思い出してる
有志の方のbotから拝借。これもともとどこで言ってたんだっけかなぁ。
この後「ELECTRIC SUMMER」でもサビで思い出す。
ほんで彼女はまさしく「白雪姫」ですね。天真爛漫。
街の塗り絵 白で塗って笑う君は 足跡残しもしないで溶けていった
まだ、俺も忘れられはしない・・・思い出してる
思い出してしまってる
白雪の君 蜜柑の髪して「さようなら」なんて夕日に染まった雪景色に書いていた
街を「塗り絵」と表現するのも、それを「白」で塗るのもお洒落な情景描写だなぁ。
1サビと対比して髪色を「蜜柑」と称しているのもいいっすね。
あ、君がいたような気がした
「あ────────────────────────────────────────────」
茶化してますがすげぇいい叫びなんですねこれが。
どんなに大事に扱ってもいずれは消えてしまう「雪」に例えてるのが切ないすね。
【まとめ】
小出流「季節ソング」でしたね。
夏のイメージがある強いベボベですがこんな曲もあったりします。
それでは次回19曲目『海になりたい』です。
アルバム『新呼吸』リリース時に、小出氏がそれまでの曲のセルフライナーノーツ発表してたんですがあれはもう見れないんかな・・・
全曲紹介にあたって改めて読みたいと思ったんですが。
昔のPCに保存してそれっきりだな・・・