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Base Ball Bear 全曲紹介・感想・解説 15曲目 極彩色イマジネイション

最近やりたいことが増えて一日が短く感じるケンイトウです。
我ながらすげぇいいことだな。

いよいよインディーズ1stアルバム『HIGH COLOR TIMES』の曲に入ります。(『April Mrage』は先行してますが)

このアルバム、めちゃくちゃいいアルバムなのでほんとにいろんな方に聴いてほしいですね。
まぁアルバムについては曲紹介が一通り終わってから・・・

それでは15曲目『極彩色イマジネイション』です。

というわけで『ごくさいしょくイマジネイション』です。

【曲・歌詞について】

HIGH COLOR TIMES』期の名刺代わりの一曲といってよいと思います。
夕方ジェネレーション』期における『SAYONARA-NOSTALGIA』的な。
(どっちもアルバムの一曲目だからやろとか突っこまんでくださいね)

イントロのドラムからワクワク感が半端ないんすよね。
この曲はめちゃくちゃリードフレーズが好きです。コードがめちゃくちゃシンプル故に際立つんですよね。アルバム『HIGH COLOR TIMES』からリードの存在感がグッと増します。

Aメロもそうですが意図的に音を抜くとこと、バンドサウンド出すとこのメリハリが気持ちいい曲です。
「極彩色」にふさわしい曲だなと。コードはほんとシンプルなんですけどね。

それでは歌詞へ


極彩色とは・・・

種々の鮮やかな色を用いた濃密な彩り。また、派手でけばけばしい色彩。

イマジネイションとは・・・

想像、想像力、(作家などの)創造力、構想力、想像(の所産)、空想

アルバム名からしても極彩色はそのまま「様々な色」という認識でよいかと思います。
そんな「色々」の「想像・空想」という意味で、表題曲ではないですがアルバムを表現した曲だと思います。

街の中を浸してく極彩色風景
街の中を浸してく極彩色風景

オレンジ」色と「極彩色」の対比を感じます。
あれだけ「オレンジ」を思い出していたのに、街を浸すのは「オレンジ」色だけでない様々な色。

人波が繊細なキルトに見えて歩道橋
誰かの影跨いで縞馬柄に紛れる俺
いつの間に傍にいた女の子が消えた
海水浴に出かけた彼女は36色の一部

「歩道橋の白黒」=「俺」 「36色の一部」=「彼女」
この対比の言葉選びよ。「海水浴に出かけた」の一言で「」とは違う「彼女」のキラキラ感が引き出されてますね。

街の中を浸してく極彩色風景 イマジネイション
街の中を浸していく極彩色風景 全開にして

妄想全開に振り切ってますね。

胸騒ぎの音 遊園地の火事の様な
素晴らしい午後は今日もブリザード吹く森だった
思い出主義に走って 「今が昔」状態に
夕日で描く肖像画 なんて寂しい色使い

前半二行は何かのオマージュ・・・?
遊園地」⇔「」 「火事」⇔「ブリザード」という
両極端の感情の対比と捉えてます。
過去」の思い出に「現在」が引っ張られるっていうのはまさに『夕方ジェネレーション』期のことで。
夕方ジェネレーション』を踏まえると「寂しい」なんてワードがこんなに染みるとは。

街の中を浸してく極彩色風景 君の色が
街の中を浸してく極彩色風景、蘇っていく

これまでの「」にとって、「」は近すぎるあまり「オレンジ」一色だったと思うんですね。
時間を置いて客観視したとき、それは「極彩色」と呼んでいいぐらい「酸いも甘いも」あったということなのかなと。

神経質にセットされた空を崩さないように
矯正されたビルを横目 街の縫い目を歩いていく
等間隔の照明 色気なき緑 デタラメな恋人達
無意味なお飾りはやめてくれ

ここがねぇ~・・・、ほんと好きなんですよね。
この曲で一番好きなポイントです。
言葉選びといい、サビまでの引きといい。
すべて整えられて形作られた世界なんですけど、「」が求めてるのはそんな「フィクション」感でなく、「」の感覚っていう。

街の中を浸してく極彩色風景、イマジネイション
街の中を浸してく極彩色風景、全開にして
街の中を浸してく極彩色風景、君の色が
街の中を浸してく極彩色風景、蘇っていく

ラスサビ、これまでのフレーズを繰り返すのが象徴的。
もう「オレンジ」色の主観的な「」ではないけど、
極彩色」の客観的な「」を想い出す今の「」。

夕方ジェネレーション』があってナンボな気もしますがめちゃくちゃグッときます。

【まとめ】

全開と勢いが違い過ぎて我ながらビビるな。。
そんぐらい『HIGH COLOR TIMES』はいいアルバムなんですよ・・・

ちなみに今回から少しタイトル変えてます。解説レビューって単語が増えてますね。
客観的に「解説・レビュー」って感じになってるし、色々予防線張ってましたが読む人は結局そう捉えるだろうと思いまして。。
(せっかく文字にするなら解説とかって書いた方が読んでくださる方が多そうな気もして)

とはいえあまり不快な文章にはならないよう気を付けます、基本全曲好きなので多分大丈夫だと思いますが・・・!
(好きじゃないとこの分量で一曲書こうと思わんです・・・)

横道それましたが次回は『空飛願望』です。
引き続きよろしくお願いします。


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