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【基礎編】インスタグラムのいろいろな投稿方法で数値の変化を比較してみた

どうもみなさん、おはこんばんにちは。

デッドバイデイライトのプレイ時間が1,000時間を越えていることに最近気づいた大河原です。

次は2,000時間目指して邁進していきたいと思います。
ちなみに1番好きなYoutuberはあっさりしょこさんです。

真面目な自己紹介ですが、
SINIS(サイニス)というインスタグラム分析ツールのマネージャー(PM)をしています。
ジョインしてあっという間に4ヶ月が経ちました。

▷最近のリリース

Instagram分析ツール「SINIS(サイニス)」にレポート自動作成機能を追加実装

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Instagramの5,971企業アカウントを業界別データ分析 〜5つのグラフで見る企業アカウント運用の裏側〜

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「分析ツール」に何を期待しますか?

「インスタグラム運用担当者の方にとってより役に立つ分析ツールとは?」と考えたときに、皆さんはどんなことを考えますか。

僕が最初に考えたことは「より高度な分析ができるツールにすること」でした。例えば、これまで見えなかったユーザーインサイトが高い精度で可視化できる! とか。

結論として、残念ながらその仮説は外れていました。完全な外れではいないのかもしれませんが、サービスとして今向き合うべきユーザーの最重要課題はそこではないようだ ということがわかってきました。


今向き合うべき最重要課題とは?

SINISは現在、連携アカウント数 25,000以上、保有している投稿データの数は 1,100万 を超えました。
おそらくこれは国内のIG分析ツールで最大規模だと思います。

SINISの連携アカウント数 (1)


それだけ多くの運用担当者の方に使って頂いているSINISですが、その活用状況を振り返ると以下の事実が見えてきました

・高度な分析機能を使っている / 使えている ユーザーはほんのごく一部である
・多くのユーザーは、運用しながらもKPI設定PDCAの回し方といった前段の部分で迷いや悩みを抱えている
・多くのユーザーが、社内の期待値とそれに必要な工数感の認識に乖離を感じている


どんどん広がるインスタグラムの役割

一方で、EC機能の強化リール機能まとめ機能などが追加され、インスタグラムの活用の幅は急速に広がり、その重要性はますます高くなっています

とくにECやブランディングの観点で相性の良いアパレルやコスメ、インテリアといった業界では、IGの活用度合いがブランドごとで今後大きな差につながっていくと感じています

数千人〜1万人でも、自社のファンに対して高い精度でリーチできるタッチポイントを持っているとしたら、資産価値や広告費に置き換えた際にどれだけのインパクトが見込めるでしょうか。

とてもタイムリーな内容ですが、いいねやフォローをフックにしたキャンペーンも抵触する とも捉えられる規約の変更が先日正式に発表されました。

・有意義で純粋なやり取りを大切にしてください。
「いいね!」やフォロー、コメント、その他の関わりの見返りとして現金や現金に相当する景品の提供を申し出ることは、禁じられています。

これにより、オーガニック運用の重要性は必然的に高まるのではないかと思います。

SINISでは、例えば毎月の広告費から1万円でも分析の強化にまわすことで、課題をスピーディーに把握できる組織を内製化することができます。

PDCAの質とスピードが改善されることで、短期的な変化はもちろん、中長期的に見たときにその差はとても大きなものになります。

インスタグラムというマーケティングチャネル自体や、その中でもアカウント運用に対して投資する価値はさらに高まっていく というのが僕たちの考えです。


ようやく本題に入ります

SINISにジョインして真っ先に取り組んだことは「自分でインスタグラムを活用してみる」ことでした。

より価値のあるサービスを提供していくためには、担当者の方が抱えている課題を正しく把握する必要があります。

アンケートやヒアリングを行いつつも、まずは自分が当事者になってみるのがやはり1番早いと思いました。


『投稿方法で数値は変わるのか、比較してみた!!』

自分で活用してみるにあたりいろいろ比較検証してみようと考え、王道の以下の4つの投稿方法ごとで果たして数値に変化が出るのか比較することにしました。

・複数枚投稿での変化
・ストーリーズも投稿することでの変化
・人気投稿のハッシュタグを真似した場合の変化
・動画を投稿した場合の変化


※こんな方向けの内容です

あくまでもインスタグラム運用のとても初歩的な内容になります。

・これからインスタグラム担当者として運用を始められる方
・運用したほうがいいと思ってるけどなかなか着手できてない方

このような方向けの内容となりますが、少しでも読んでいただいた方のお役に立てれば嬉しいです。


▷どんな投稿内容?

検証を始めるにあたり、最初の壁が「投稿する写真どうする問題」でした。
自分は普段あまり写真をとりません、、

みてね」という子供の写真がシェアできる素晴らしいアプリを利用しているのですが、毎日奥さんが愛息子の写真をアップしてくれているので、その写真を使って投稿することにしました。


▷どんな子ども? どんな特徴がある?

名前:じょーくん、1歳の男の子です(以下J)
特徴:笑い方がとてもかわいい
最近はだいぶ自己主張が強くなり、youtubeの広告が流れるとスキップしろとせがんできます。


▷まずは、普通の投稿

まずはこれまで投稿してきたように、写真もハッシュタグもとくに手をかけずに投稿した場合から。

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かわいいですね。
この頃は本棚の絵本を片っ端から投げ散らかすという遊びにハマっていた時期です。

投稿に関しては、当初はハッシュタグも素人なまま関連性のありそうなものを5つほどつけて投稿しています。(1枚目のフォロワー数が取れてないのは手違いでSINISと連携ができていなかったため。。)


▷複数枚で投稿 & ストーリーズにも投稿

徐々にテクニックをキャッチアップし、「フィード投稿した際にストーリーズでもポストすると良い」という情報を元に試した結果がこちら。

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思わずニヤッとしてしまいましたね。
ソファーに自分で登れるようになり勝手に寛ぎ始めた様子を捉えた1枚でした。

投稿の数値については、ストーリーズからの流入があるのではと考えていましたが大きな変化は見られませんでした。
これ以降の投稿では、毎回ストーリーズでの投稿もあわせて行っています。

ちなみに、

SINISのストーリーズ投稿分析機能では、投稿してからどのタイミングでインプレッションやENGが伸びているのかを時系列で確認することも可能です。

スクリーンショット 2020-10-13 22.31.55


その後は3回、1枚ずつ写真を投稿。

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JがFire TVで初めて音声検索をした言葉、それが「んーん」でした。nnnドキュメントという候補は一体何なんでしょうね。
寝ている姿も、すねている表情も非常にかわいいと思います。

ところが数値を見るとENGが少し低下しています。
これらの投稿のフォロワー外リーチ率はだいたい7%程度で、投稿頻度も高かったため飽きられてしまったのかもしれません。


▷人気投稿のハッシュタグを真似してみた

続いては、以下の条件で3つほどアカウントを検索し、その方達が使っているハッシュタグを付けてみました。

・同じく赤ちゃん関連の投稿をしているアカウント
・ENGやフォロワー数は多いけど、芸能人のように元々の知名度が要因ではなさそうなアカウント

検索は以下の方法で行いました。

・まずは パパ や 赤ちゃん といった思いつく関連ハッシュタグを検索
・人気投稿欄のなかで写真が良い感じの投稿やENGが高い投稿を見る
・そこで使われているハッシュタグの検索結果をいくつか見てみる
・自分の投稿内容と主旨が合っている投稿が比較的多いハッシュタグに目星をつけていく

一連の流れを10分もやっていれば自ずと、ENGやフォロワーが多く、なるほど! と思うハッシュタグをたくさん付けているアカウントに出会えるはずです。

実際に付けたハッシュタグ一覧と、数値が以下になります。

▷ハッシュタグ一覧
#男の子ヘ ゙ビー #令和ヘ ゙ビー #9月生まれ #赤ちゃん #男の子ハ ゚パ #新米ハ ゚パ #新米ハ ゚パと繋がりたい #ハ ゚パ友募集 #東京ハ ゚パ #親ハ ゙カ #親ハ ゙カ部 #2019_baby部 #babyboy #babyfashion #ママ #ハ ゚パ #赤ちゃん #ママスタク ゙ラム #ハ ゚パスタグラム #ヘ ゙ビスタグラム #は ゚ぱ #赤ちゃんのいる生活

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ハッシュタグでお気づきですか?
そう、Jは2019年9月生まれです。子供の成長というのは本当に早くて、寝返りもできなかった頃が懐かしくもあり切なくもあり。この前まで届かなかったコンロにいつの間にか手が届くようになり、最近では鍋にまで届くようになり。この写真ではつかまり立ちにもだいぶ慣れ、よっこいしょ という声が今にも聞こえてきそうですね。

 さて、数値の変化ですが、
ENG数がまた60台まで回復しています。
またインプレッションとリーチ数もそれぞれ400台 / 360台まで戻りました。

実は、ハッシュタグを変えたこれらの投稿からある数値が大きく変化しました。それは フォロワー外リーチ率 です。どのくらい変わったかというと、それぞれ 30% / 25% まで増えています。(元の投稿は約7%です)

導線としてはおそらく発見タブの一覧や、ハッシュタグの検索結果画面での表示になるかと思います。


▷動画も投稿してみた

最後に、動画を投稿した際の数値がこちら。

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キャプチャ画像では魅力が全く伝わらないので本編をお楽しみください。
いかがですか、動くJのかわいさ。
何度でも見ていたくなりますね。

さて、数値ですが、
リーチ / インプレションがともに大幅に伸びています。

そして大きな変化があったのが 保存数 です。件数としてはたったの1件なんですが、写真の投稿では保存は1度もされていません。

このことから、コンテンツと写真 /  動画との相性の重要性を感じました。例えば赤ちゃんは、写真でもかなりかわいさは伝わりますが、予測不能かつ独特な赤ちゃんならではの動きが加わることで、その魅力は何倍にも跳ね上がります。

逆に食事や洋服、インテリアや雑貨などは動きがないので、写真で投稿されているケースがほとんどです。実際に見る側も動きは期待していないでしょう。

▷動きのない動画

よく見ていないと動画と気づかない、動きのない動画を投稿してみた結果がこちら。

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普段動き回っているにも関わらず、こうして自分にもたれかかってじっとしているJのかわいさときたら。じゅるり。

さて数値ですが、やはり動画であるにもかかわらず動きがないので、もはや写真よりも数値は低下しています。


総括

<インプレッション数ランキング>

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<エンゲージメント数ランキング>

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インプレッションとエンゲージメント数のベスト - ワーストを比較してみると、大きく順位が変動している投稿はありませんでした。

母数が少ないのでかなり精度は低そうですが、例えばこれらの結果から以下のような仮説が立てられそうだと思いました。

<考察>
パパ(大河原)も写り込んでいる写真はImpに対してENGが高い様子

▷仮説
 パパに関するハッシュタグが多くついていることから、家族感のある写真の方がENGが付きやすい

<考察>
Jの顔がアップのものより、引きのアングルで全身が写っている方がImp・Engともに数字が伸びている様子

▷仮説
先にも記載したとおり、赤ちゃんならではの動きがより感じられる引きで全身が写っている動画が目に止まりやすい

あくまでも仮の考察と仮説ですが、このように自分なりに考え仮説をたて、以降の投稿でそれをまた検証していく。
この繰り返しからファンのインサイトを把握していくことができると思います。

尚、インプレッションを大きく伸ばすには、他ユーザーにとって有益なコンテンツであるとインスタグラムのアルゴリズムに判定される必要があり、結論としてまずフォロワーからのエンゲージメントを獲得する必要がある と弊社では考えています。


<各指標ごとの相関グラフ>

先に、以降のグラフの見方についてご説明です。

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上記の様に、各指標内での相対グラフになっているのでご注意ください。
リーチとプロフィールアクセスの棒グラフが同じくらいの高さで並んでいますが、絶対数が近いわけではありません。

<リーチ / インプレッションの相関>

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投稿によって大きく比率が異なっているものはないですね。
フォロワー数28万を超えるkurasumuという、社内のメンバーが運営しているアカウントと比較してみても同じような比率なので、問題はなさそうです。


<インプレッション / いいねの相関>

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アルゴリズムのアップデートによって各指標との相関は変化します。
今年の3月の調査結果では保存数とインプレッションの相関が上昇傾向があることがわかりました。逆にいいねとインプレッションの相関は下降傾向となりました。

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今回、インプレッション - 保存 との比較ができればよかったんですが、保存数が最もされた投稿でも1なので比較ができませんでした。。

ただ、下降傾向とはいえ「いいね - インプレッション」の相関も重要です。参考になりそうな投稿でいうと、9/9の投稿がいいね数・インプレッションともに低い数字になっています。

<リーチ / プロフィールアクセスの相関>

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フォローしてもらうためにはプロフィールページにアクセスしてもらわないとことには始まりません。(フォローボタンがプロフィールページにしかないからです)

そのためフォロワーの増加数を追う際には以下の数値を確認し、どこのタイミングで多く離脱が発生しているかを分析することが有効です。

・フォロワー増加数
・プロフィールアクセス数
・リーチ数


▷動画投稿
インプレッション数では、動画の2つの投稿がTOPに並びました。かと思えば、紹介していない2つの動画は数値はあまり伸びていません。

▷ハッシュタグ改善
ハッシュタグを変えてからの投稿のフォロワー外リーチは、継続して高くなりました。ところが、写真の投稿でインプレッションが高かったTOP3を見ると、ハッシュタグ改善前のものとなりました。

▷フォロワーの変化
残念ながら、フォロワーは増えませんでした。
むしろ減ったのですが、これは元々ご飯の投稿を多くしていた時期に増えたフォロワーが多いためと考えられます。
やはりアカウントの世界観が統一されていることは大切ですね。

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▷Jの成長
Jの成長の軌跡、お楽しみいただけましたでしょうか。
紹介し足りないのは山々ですが、その思いはそっと胸にしまっておきます。


まとめ 〜わかったこと3つ〜

『アイデア次第でいろんな工夫ができる』

投稿の形式は? 投稿の編集方法は? コンテンツの中身は? などなど。
今回ご紹介した以外にもまだまだいろんな要素の組み合わせや検証ができそうです。

まずは気になるアカウントのやり方を真似してみるなど、工夫をしながら数値の変化を日々追っていくことが、ファンを獲得していくうえで大切なことなのかなと思います。


『ハッシュタグの最適化は部分的な解決策にはなるが、それ以上にもならない』

新たなフォロワー獲得のためにフォロワー外リーチが伸びることは重要だと思います。ただ、リーチが増えればバズるわけではないし、フォロワーが増えるわけでもありません。

投稿を見てもらい、プロフィールに来てもらい、フォローしてもらう。
数多あるアカウントと比べても魅力的じゃないといけない。

フォロワーを増やしたい という声を圧倒的に多く聞きますが、その難しさを改めて体感することができました。そして強く感じたことは、アカウントを運用していくうえで1番大切なことは「コンテンツ力」だと改めて感じました。

投稿方法もハッシュタグも、あくまでもコンテンツを適切に表現するための手段であり、コンテンツがあるうえでその魅力が最も伝わる手法は何かとして考えることが適切だなと思いました。

またハッシュタグの役割を考えてみると、「届けたい人と届けられたい人が、適切につながること」なのかなと思いました。
これはインスタグラムが掲げているミッション大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」で述べられている通りですね。


『分析するためには投稿量が必要』

とにかくまずは投稿してみる。
そこから自分なりの気づきを得る作業が「分析」です。
データを基準に各投稿を振り返ることで、定性的な振り返りでは気づかなかった事実や、新しい視点に気づくことができます。

SINISは連携してからデータの計測が始まるので、今すぐには分析することが難しい方でも、1日でも早く連携しておくことで後々役に立つかと思います。(連携に費用はかかりません)

これはFacebook社のAPIの仕様のため、SINISに限ったことではありません。

尚、SINISはFacebook社のAPI認証を取得したツールですので、クローリングスクレイピングツールのようにアカウントに悪影響を与えることは一切ありません

あとがき

かなり初歩的な検証内容にはなりますが、担当者の方の大変さのほんの一部でも感じることができたと思います。

そして、改めてユーザーの立場に実際に立つことはとても大事だと感じました。

運用者のみなさんも実際に自分がインスタグラムのユーザーになって、どんなアカウントをフォローしたくなる とか、どんな投稿にいいねしたくなる といったことを観察しながら、インスタグラムを使い倒してみてほしいなと思います。

SINISは今後もユーザーのみなさまの立場に立ったサービス改善を続けていきます。
ご意見やお困りのことなどあれば、いつでもお問い合わせください!


おまけ


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