人通りの少ない道を歩いていると その子はいた 目が合った 一瞬で心奪われた そのまま横を通り過ぎようとした てもその子は、少しずつ近づいてきて 声をかけてきた 思わず足を止める いや、いかん 一時の感情に流されてはいけない 私は再び歩き出す しかしその子は、話しかけながら ぴったりと横をついてくる 私が止まると同じように止まり 歩き出すとついてくる 横見ると、目が合う つぶらな瞳で、こちらを見上げている あーもう! 私は振り払うようにして 足早に歩いた 20m程歩き
ハロウィンが終わった途端 すぐにクリスマスになる 街はイルミネーションで着飾り クリスマスソングで包まれる "きれ〜い""きれいだねー" ひとりごとのように言い合う ふわっと足取りが軽くなるような なんとなくウキウキした気分になる この季節が好きだ まだ"夏日"があるとか言っているが ハロウィンが終わればクリスマス 暑かろうが寒かろうが 強制的に"冬"を感じされられる クリスマスなんて 私にとっては特に何もない ただの12月25日という、1日 なのに イルミネーショ
気温を調べて、半袖で家を出た 最初にすれ違った数人は、長袖だった 思えばもうすぐ11月。11月!?に半袖? 季節はずれだったかな… そんなことを考えながらふと横を見ると イチョウの木があった 緑だった "だよねー" 心の中で呟いた よく見ると、中には黄色のやつも 茶色のやつもいた 茶色のやつは元気がなさそうで 寒暖差激しいもんね、と なんとなく申し訳なくなった "季節はずれ" この言葉はいずれ、無くなるのだろうか
2時間の後ろ倒し たった2時間で済んだ 奇跡である 私の人生は常に後ろ倒し 倒しに倒して この分だと 死ぬまで倒し続けて、踏み倒すんだろう ほとんどの休みは 面倒だと思った時点でおしまい 食べる時だけちゃんと起きて、それ以外は寝て1日が終わる 今日はなんとか 面倒だ、の前に家を出た 某コーヒーチェーンへ向かう "ホットのカフェラテ、Sサイズで" 決まったセリフを言う "カフェラテですね。ホットかアイス、どちらになさいますか?" 向こうもいつものセリフを言う "ホットで