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48.雑記⑥∶人間球体説〜夫婦と家族のバランス
古代ギリシャ哲学者【プラトン】は、元来一個の球体であった男女が、離れて半球体になりつつも、元のもう半分を求めて結婚するものだという「人間球体説」を唱えました。
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ところで、ある期間を共に過ごした夫婦の互いの価値観は、大変似通ってきます。
一見すると、あの人とアノ人が何故と思っても、少し話をすると、二人の価値観がとても似通っているのが、よく分かります。その意味では、【似たもの同士】で集まっている、或いは似てくるのだと思います。
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とは言え、何か大きな事が起こる中、二人の価値観に乖離が出る事があります。その際、情と損得での繋がりが無くなれば、心離れ、別れる事は、どこか必然かも知れません。寂しいですが、どれだけ時間を過ごそうとも、夫婦は他人でしかなく…
プラトンの言う完全な半球対探索は、見つけるだけでなく、共に球体を目指す様に、補完し努力し合って成り立つのかと思います。
併せて、家族間に関して。夫婦は似たもの同士と記載しましたが、家族間では、互いにバランスを取って、ひとつの和(輪)を保っているように感じます。
一見、どちらも前向きな印象を持つ夫婦でも、家族の中では、互いにアクセルとブレーキの調整をしながら、うまくバランスをとっている様に感じます。逆に、バランスが取れない関係では、順風は盛り上がりますが、逆風が吹いた時、随分と脆い様に感じます。そして、子供がいる場合は、子供も含めて1つの家族の輪を形成しております。
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とはいえ、何かしらバランスは崩れるものです。個人のエゴで崩れる事もあれば、予期せぬ事象で崩れる事もあります。また本来は喜ばしい事ですが、子の成長、巣立ちでも、家族の輪を構成するパーツの変化より、崩れる事があります。
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その為、その時々のタイミングで適切な輪を、また家族で描き直す事です。そして、共依存関係を排し、一人一人が自立した上、それこそ1つの球体になり、球体同士繋がる事が、とても大切だと思います。