耳の中ってどう処理する?
先日、店で使っていた耳毛ハサミが折れ(!?)ました。
久しぶりに耳毛抜きに変更したので、少しハラハラ…。
トリミング以外では聞きなれない、耳毛ハサミですが、その名の通り、犬の耳の中の毛を処理する為のハサミがあります。
プードルやシーズーなどのカット犬種と呼ばれる種類は、耳に毛が生えるため、そのままにしておくと、内耳炎、外耳炎等の病気になってしまう事があります。
なので、定期的に耳の中の毛を処理しないといけません。
昨今、度々、耳毛処理問題は話題にあがりますが、今のところ、カットするに落ち着いているのではないでしょうか?
私の学生の時は、耳毛は抜くが一択だったのですが、いつからか切るという選択肢が出てきました。
“切る”と“抜く”はどんな違いがあるのか考えてみたいと思います。
①抜くのは痛いから
切った方がいいメリットとして、まず出てくるのは犬が痛がるからです。
しかし、犬は痛みに強い動物と言われ、実際、骨折してても普通に走り回る猛者もいるくらいです。(痛くないのではなく、我慢強い)
耳毛ではどれくらいの痛みを感じなのでしょう。
子犬の時から、うちのお店に来ている子に、犬生初の耳毛抜きをしましたが、一気に抜かなければ、特に気にしてる様子はありませんでした。
②素早く済ませる事ができる。
抜くのも切るのも、量が代わるということはないので、速さは大して変わらないのではないかと、思います。
シュナウザーなどの、耳毛剛毛になると、切った方が手は楽かもしれないですが…
③犬が抜くのを気にするから
これは本当の意味の“犬による”です。
耳の皮膚に異常があり、嫌がる子は、少しでも刺激を、減らしてあげた方がいいのはもちろんです。
しかし、ハサミのシャキシャキ音が嫌な子達もいます。
気にするという理由では、どちらが優れているというものではないですね。
抜くと切ると両方の利点や難点を理解し、偏った考えを持たないこと、
目の前の耳毛、耳の状態を見極めて、合ったやり方を一頭づつ考える事が重要です。