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道具を知るとスピードがあがる。

トリマーの悩みの1つにトリミングスピードが遅いと言う事があります。
かくいう私もそのうちの1人でした。

各々、原因はあるかと思いますが、一因として、道具を分かっていないと言う事があります。


今回はトリミングで多用する、バリカンについて書いていきたいと思います。

早速ですが
Q.バリカンは、なぜ切れるのでしょうか?

A.モーターが刃を動かしているから。

あらかた正解です。

絵で説明すると分かり易いですが、想像力を鍛える為、字のみでやってみます。

バリカンの刃はよく見ると、長いものと短いもので出来ています。
長い刃と短い刃はモーターによって、別々の動き方をします。
動いているうちに、長い下の刃と、短い上の刃の間に毛が挟まれます。
毛は逃げますが、逃げ切れなくなった1点に圧がかかり"毛が切れた"という短い状態になります。
それが同時多発的に行われるため、バリカンを使うと速い!となります。

2つの刃はモーターによって動いているので、手を速く動かし過ぎてしまうと残ってしまいます。
モーターと、持ってる手のスピードを考えつつ、犬の皮膚を挟まないように気をつけて、使用すると言うのが、トリマーの役目です。

しかし、逆に言えば、2つの刃の間に挟まなければ、毛もしくは皮膚は切れないという事になります。
少し安心材料になったでしょうか?

バリカンがなぜ切れるか知るまでは、怪我をさせないかヒヤヒヤしていました。
魔の3mmなんて言葉を信じ、全身3mmの注文時にはぐったりしたものです。
3mmは、犬の筋(すじ)や肉が、収まり易いので、魔の…というような言い方で、先人が教えてくれたのでしょう。

原理を知れば、トリミングを安全に、スピーディに行えるのです。
もう一度、手持ちのバリカンと、道具を見直してみてみましょう。


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