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ヒカル人生の師匠かもしれない
昨年の今頃は、毎日、朝夕に動物病院へ
点滴をしに通っていた。
毎日毎日、祈る思いで病院通いをした。
あれから1年
年は越せないかもと言われたのに
ヒカルはこうして今も私のそばにいる。
ヒカルには毎日教えられている。
老いるとはどう言うことかと。
身をもって教えてくれている。
体力の落ちたヒカルは
無駄な体力は決して使わなくなった。
吠えたり、跳ねたり、全くしなくなった。
だけど、一つだけしてくれる事がある。
それは、排便で汚れたオムツを外して
綺麗にお尻を洗ってドライヤーで乾かして
新しいオムツに交換する際に
必ず、ヒカルは尻尾を振ってくれる。
私はその仕草を勝手に思っている。
「ヒカル?気持ち良くなったねぇ〜
ありがとうって言ってくれてるんやね?」
感情を行動で表す事を一つずつやめた
そんな高齢犬ヒカルだけど
「ありがとう」だけはまだ忘れない。
ヒカルは私に大切な事を教えてくれる。
私の方こそ
「ありがとう」