なければつくればいい

プラモデルの世界には、フルスクラッチという技法があります。これは、市販されているキットを作るのでなく、各種材料を用いて模型を自作することです。
世界のどこにも無い、自分だけのオリジナル。そんなものが作れたら、どんなに楽しいことでしょう。

いわゆる創作活動の原動力は、2種類あると思われます。
1つは、自己表現のため。もう1つは、自分が満足するものがないから造った、という理由。

クリエイティブであることはそれ自体に価値があると思いますが、私が強く惹かれるのは後者の理由から放たれた作品です。こだわりも突き詰めれば、フェティシズムの解放に他なりません。
他者の欲望を垣間見るのはこの上ない愉悦ですよね。

で、やっぱりそういう考え方は強いのです。既存のモノでは納得できない、だったら作っちゃえとなる人なら、どこでも活躍できると思います。
クリエイティブな視点を持ち、高度な柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処する事。これが人生のコツかも知れませんね。