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私の体験から考える配慮の言葉③:「がんばれ」と言う言葉について

「がんばれ」「がんばってね」「がんばらないとね」など、励ましのために使われる言葉ですが、
その受け取り方は状況や言い方によって大きく異なります。

たとえば、相手が私の努力を認めたうえで「がんばれ」や「がんばってね」と言ってくれる場合、その言葉は嬉しく感じます。

しかし、「がんばらないとね」や「がんばらないといけないね」という言葉を聞くと、次のように感じてしまうことがあります。

・がんばっているところを知らないのに言っているのではないか。
・がんばっているけれど、それが足りないと思われているのではないか。

このように、「がんばらないとね」は、がんばりを否定されたり、さらなる努力を強制されているように受け取られ、ネガティブな気持ちになることがあります。


「がんばれ」という言葉がもたらす影響

「がんばれ」や「がんばって」という言葉は、日常的に気軽に使われる表現です。しかし、言われた側がその言葉をどう受け取るかによっては、以下のような重い感情を抱かせてしまうこともあります。

・「がんばっているのに、そう見・「これ以上がんばらなければいけないのか」


さらに、「がんばらないとね」という言葉は、次のようなネガティブな思考を引き起こす可能性もあります。

・「がんばっている姿を見てもいないのに言われているのでは」
・「がんばりを認められていないのだろうか」
・「もっともっとがんばらなければ、誰にも評価されないのか」

結果として、受け手が自分を過剰に追い込んでしまい、心身に大きな負担をかけることにつながりかねません。

一方で、「受け手の勝手な思い込み」と考える人もいるかもしれません。しかし、これは発信者側が受け手の気持ちを配慮できていないことから生じる問題とも言えます。


「がんばれ」に代わる言葉を選ぶ工夫

誰もが日々、何かしらの努力をしながら生活しています。
そのため、あえて「がんばれ」という言葉を使わずとも、次のような表現を選ぶことができるのではないでしょうか。

・「微力ながら応援しています」
・「陰ながら応援しています」

このように、「がんばるあなたを応援する」という意図が伝わる言葉は、より受け入れやすいかもしれません。


思いやりのある言葉選びを

人それぞれ、感情や価値観は異なります。
相手の立場や気持ちを考えたうえで、思いやりを込めた言葉を選ぶことが大切ではないでしょうか。
配慮のある言葉が、より良いコミュニケーションにつながると信じています。


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