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無神経で無責任な言葉が人を傷つける:配慮の欠如①
初めて通所リハビリに行ったとき、ある人にこう言われました。
「他の人の倍努力しないといけないね。」
その瞬間、私は強い違和感を覚えました。
『他の人の倍努力って何?』
まだリハビリを始めたばかりで、不安と期待が入り混じる時期です。
これから本当に身体が動かせるようになるのかどうか、見通しもわからない私に向かって、どうしてこんなことを言えるのでしょうか?
きっと、その人は励ましのつもりだったのかもしれません。
ですが、リハビリは「がむしゃらに努力したら成果が出る」という単純なものではありません。
長期的な取り組みが必要な中で、「他の人の倍努力」と言われたら、前途多難に感じてしまいます。
さらに、その人の無神経な言葉は続きました。
病気になった原因について聞かれた際、
「特定の原因はない」と答えると、
「私もいつそうなるかわからないから気をつけよう」
と返されました。
後遺症が残り、不自由な身体で日々向き合っている私に対し、こんな無神経な言葉をかけられるとは思いもしませんでした。
その人は私の夫についても、まるで全てを知っているかのように、「家事を全部やってくれている」と
周囲に話していました。
しかし、私はそんなことを一度も話したことがありません。
それを聞いた別の介護職員の方が、
「誰が何でもやってくれてるのよ!何も知らないでしょ!」
と私の代わりに怒ってくださり、救われた気持ちになりました。
それ以降も、その人は他の利用者の病歴や個人情報を、聞いてもいないのに勝手に話すなど、配慮の欠けた行動が目立ちました。
まるでリハビリに通う私たちを見下しているように感じられ、不快な思いを抱くことが増えていきました。
やがて、私の介護度が「要介護」から「要支援」に変わり、リハビリに通う日数が3日から2日に減りました。
その結果、その人がいる曜日を避けることができ、ようやく顔を合わせずに済むようになりました。
ホッとした気持ちとともに、やっと少しリハビリに集中できる環境を得られたと感じています。