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私の体験から考える配慮の言葉②:気になる言葉
『なにがあったかわからないけど、元気ならさ安心』
こんな書き出しで、数十年会うこともなく連絡を取ることもなかった小学時代の同級生から、突然メールが届きました。
その同級生とは年に一度、年賀状のやり取りをするだけの関係。彼女は私の年賀状を見て心配になり、連絡をくれたようです。
正直、私がその年賀状に何を書いたかは覚えていません。
ただ、仮に書いたとすれば、
「2年前に大きな病気をしましたが、今は毎日楽しく過ごしています」
といった内容だったのだと思います。
彼女が「大きな病気」という言葉に引っかかったのかもしれません。
それで心配して連絡をくれたのだとは思いますが、メールの冒頭に書かれていた言葉がどうしても気になりました。
『なにがあったかわからないけど』
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数十年も連絡を取っていなかったのだから、お互いに何があったのかわからないのは当然のこと。
その上で、「元気なら安心」という気持ちを伝えたいのなら、この一文はあえて書く必要がないのではないかと感じました。
むしろ、この一文があることで、少し引っかかる印象を受けてしまいました。
たとえば、冒頭をシンプルに『元気なら安心』とだけ書いてくれたほうが、ストレートに気持ちが伝わり、より心に響いたのではないでしょうか。
『なにがあったかわからないけど』という言葉が、相手に配慮する言葉として適切なのか、私には疑問が残ります。
どのような場面で使うのか
「なにがあったかわからないけど」や「なにがあったか知らないけど」という表現は、相手の状況や背景が詳しく分からない場合に、それを前置きとして使う言葉です。
このフレーズを使う場面としては、以下のようなシチュエーションが考えられます。
1. 相手を気遣うとき
相手の状況に共感や配慮を示したいときに使います。ただし、相手がどのような状況にいるのか具体的には分からない場合に前置きとして使われます。
<例>
なにがあったかわからないけど、大変そうだね。何かできることがあれば言ってね。
2. 前提が不明な話題に触れるとき
相手が何かしらの状況や感情を示しているけれど、その詳細を知らないまま自分の意見を述べる場合。
<例>
なにがあったか知らないけど、もし誤解されているなら、ちゃんと説明したほうがいいよ。
3. 自分の意見を控えめに述べたいとき
相手に対して完全に理解していないことを認めつつ、自分の意見やアドバイスを伝える際のクッション言葉として使うこともあります。
<例>
なにがあったかわからないけど、焦らずに考えたほうがいいんじゃないかな。
4. 事実確認をせずに話を進めるとき
背景を詳しく聞く前に話を続ける場合に用いられることがあります。
<例>
なにがあったか知らないけど、そんなに落ち込む必要はないと思うよ。
<注意点>
これらの表現は、相手の状況を詳しく知らないまま話を進めるニュアンスがあるため、場合によっては冷たく感じられたり、適当な印象を与えたりすることがあります。
そのため、できるだけ相手の気持ちを尊重しつつ使うようにするのが良いでしょう。
<まとめ>
これらの表現を使うときは、背景を知らないことを認めつつ、相手を気遣ったり、控えめな意見を述べたりするときが多いです。
ただし、言葉の選び方やトーンによっては誤解を招く可能性があるため、文脈に合わせて慎重に使うのがポイントです。