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『私の人生ウルトラソウル』 第2章:一歩ずつ、確実に

リハビリは想像以上に過酷だった。左手が動かない、足が思うように出ない。しかし、小さな成功を見つけるたび、自分を褒めた。

「今日は5歩、歩けた。」
「左手はまだ…、右手でやるしかないか…」

最初の頃は、自分でも驚くほど冷静に受け止めていると思っていた。でも、ふとした瞬間に涙が出ることがあった。
何気ない言葉に傷ついたり、大したことでもないのに悔しさが込み上げて涙がこぼれたりした。

「なんで…」

そんな弱音が心の中に渦巻く日もあった。

でも、リハビリを続けていく中で、少しずつ足が前に出るようになり、動かなかった手がほんの少しだけ反応するようになった。

できることが少しずつ増えていくたびに、自分の中にあった弱さが薄れていくのを感じた。

「昨日より今日、今日より明日。」

気づけば、私は少しずつ強くなっていた。


B'zの曲が心に囁く。

どれだけがんばりゃいい 誰かのためなの?
分かっているのに決意(おもい)は揺らぐ
結末ばかりに気を取られ
この瞬間(とき)を楽しめないメマイ...

夢じゃないあれもこれも
その手でドアを開けましょう
祝福が欲しいのなら
悲しみを知り 独りで泣きましょう
そして輝く ウルトラソウル!HIGH!

B'z  ultra soul

叶えたい未来が、少しずつ形を取り始めた。




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