死んだ魚のれい嬢

バリキャリになりたかったのになれなかった非正規OL。そして売れない落ちこぼれキャバ嬢から派遣ホステスに転向した人生すべてが中途半端でパッとしない三十路女です。地元を出て関東都心部を転々として現在は都内に生息しております。

死んだ魚のれい嬢

バリキャリになりたかったのになれなかった非正規OL。そして売れない落ちこぼれキャバ嬢から派遣ホステスに転向した人生すべてが中途半端でパッとしない三十路女です。地元を出て関東都心部を転々として現在は都内に生息しております。

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登場人物について

このnoteは過去を振り返って書く小説やエッセイではなく、1記事ごとにテーマを決めて書くブログとして活用しております。 なので、あまり自分以外の固有名詞を出す予定はなかったのですが、過去の出来事を綴っていく上で欠かせない人物が何人かいるな…と思ったので、今更ですがよく登場する人について身バレしない程度に書きたいと思います。 ◆れい…私自身です。過去記事を読んでわかる通り、意識の低いヘタレ全開の在籍キャバ嬢として10年近く働いてきました。元彼のマサヤに振られた事を機に、綺麗

    • 最底辺嬢の下克上宣言

      前回の続きです。大宮から戻ってきて色々な事に対して吹っ切れた私の気持ちは今までにないほど前向きでした。 遠く離れても自分を応援し続けてくれる存在がいて、彼もまた新たな道に踏み出して努力を重ねている。だから今度会えた時に彼に恥じない自分でありたいと思い、私は気持ちを入れ替えてA店で上を目指していこうと決めました。 No.1を目指すなら客からも周りからも一目置かれる存在にならなければと思い、店で接客の愚痴や客の悪口を言うのはやめ、いつ誰が店に来ても良い印象を与えられるように開

      • プライドを捨てて得たもの

        元彼への未練を立ち切り、新店舗のオープニングメンバーとして上を目指す事だけを考えて前に進もうと決心した24歳の春。 元彼のマサヤに素直な気持ちをぶつけて真正面から向き合う事もできないまま彼は大宮へ行き、マサヤの彼女だった結女ちゃんが破局を匂わせるブログを書いていたものの、その後の事は何もわかりませんでした。 もしかしたら二人できちんと話し合って別れという手段を選ばずに解決したかもしれないし、結局そのまま終わったかもしれない。いずれにせよ前回の記事に書いた通り、私は彼に対し

        • それぞれの進む道

          私の新店舗移籍が決まった頃のお話です。 元彼のマサヤと結女ちゃんの関係を知り、傷ついた私はマサヤと距離を置き、A店のオープニングメンバーとして店を盛り上げていく事に徹すると決めました。 その頃、マサヤの働くサパー店も大宮に新店舗を出しており、マサヤも週単位で大宮にヘルプに行く機会が増えていました。 実は、その時に一度だけ大宮店に遊びに行く機会があったのですが、昼職のシフトに合わせて水曜日に行きたいと言った際、マサヤから"その日は別のお客さんが来る予定があって…"と別の日

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        登場人物について

          看板キャストの重圧と悩み

          V店のオーナーが新店舗を出す事になり、そこからオープニングメンバーとして移籍する事になった当時24歳の私。 これまで最底辺とも言える意識の低さで売れない在籍嬢として2年近く働いていましたが、元彼の現彼女が他店のNo.2と称される子であった事から、新店舗で頂点を目指す事を決意しました。今回は当時についてを綴ります。 *** V店でのラスト勤務を終え、新店舗オープンまでの約半月は丸々夜職を休業する事にしました。その間に私は、地道に貯めてきたわずかな貯金をはたいて奥二重だった

          看板キャストの重圧と悩み

          No.1を目指す不純な動機

          元彼のマサヤが他店のナンバー嬢である結女ちゃんとつき合って同棲している事が判明。その後のお話です。 *** 繁忙期が過ぎ、昼職の傍ら週2〜3日程度V店に出勤する生活に戻って、一番大切にしていたものを完全に失った私は抜け殻のように茫然としたまま毎日を過ごしていました。 当時の事を思い出したくなくて脳が拒否しているからなのか、ただ単に本当に抜け殻状態になっていたからなのか、当時は何をしてどんな事を考えながら日々を過ごしていたのかまったく思い出せません(汗)。 それでも、客

          No.1を目指す不純な動機

          色恋営業に騙された女

          前回は私が水商売をやっていて何よりも辛かった"色恋営業"について綴りました。 …ですが、今になって思うのは元彼・マサヤのいるサパーに通い続けてほぼ毎回ボトルを下ろし、イベントの度にシャンパンを開けていた私も彼の色恋営業に上手く引っ張られていたんだなという事。 私に恋愛感情を持っているかのような台詞は言わずキスや体の関係を交わす事もなかったものの、"昔から知っている間柄だからこそ誰よりも信頼している"とか"れいには安心して色々話せる"とか…自分が彼にとって誰よりも近い存在に

          色恋営業に騙された女

          色恋営業の辛さ

          前回に引き続き、地元の小箱キャバクラV店に入店してからのその後のお話です。今回は少し長くなるので、お時間のある時に読んで頂けたら幸いです。 *** V店に入って半年ほど経った頃、昼職と居酒屋と合わせて3つかけ持ちで働き続けていく事がさすがに難しくなり、私は1年ちょっとお世話になった居酒屋のバイトを辞めました。今後は昼職と夜の2つを上手く組み合わせて、尚かつ居酒屋でバイトしていた時よりも真剣に夜に取り組もうと私なりに考えていたのです。 ところが、居酒屋を辞めた直後のある日

          色恋営業の辛さ

          史上最悪の仕事できない嬢

          今日は前回の記事の続きを書きつつ、この世の中に私より仕事のできない在籍キャバ嬢は後にも先にも居ないかもしれない説について恥晒しを覚悟の上で綴りたいと思います。恐らく今までで一番何の役にも立たない内容だと予め前置きしておきます(笑)。 V店に本入店した後、私は改めて自分の仕事の出来なさぶりを痛感しました。今思うと本当にありがたい事ですが、家までの送迎中や一緒に食事に行った時に黒服や女の子から自分のダメな点をたくさん指摘されてきました。 その根底には、どうせ酒飲んでる客なんか

          史上最悪の仕事できない嬢

          キャバ嬢としての再出発

          以前の更新から少し間が空きましたが、居酒屋店員として出前に行った先でサパー従業員になった元彼と再会してからの出来事を綴ります。彼との再会が私の長きに渡る水商売生活の始まりのきっかけとなりました。 ※前回までのお話は「元彼との再会と転機」をご参照下さい。 その後も彼のいる店に出前や食器の回収で行く機会が何度かあったものの、必ずしも彼に出くわす訳ではなく、彼と会わなかった時は少しホッとしたような何だか寂しいような…複雑な思いを抱いていました。 そんなある日、再び出前に向かっ

          キャバ嬢としての再出発

          悪徳キャバクラ店の実態

          前々回の記事で大宮の店舗に在籍していた事について触れましたが、当時働いていたL店は典型的なヤ◯ザ直営店で、昼職を始めてからも退店して縁を切るまでの道のりは大変でした。 今日はそこに至るまでの出来事について書いてみようと思います。ちなみに、L店およびその系列店は店名を変更したり移転したりを繰り返しながら、現在も大宮で営業を続けています。 これから大宮駅東口エリアで在籍店を探している方や派遣に行く予定のある方は、このような悪質店舗に引っかからないようにどうかお気をつけて下さい

          悪徳キャバクラ店の実態

          マイナス地獄からの脱却

          前回の記事の続きになります。悪質なヤ◯ザ経営店を辞めるまでのお話です。 その後、何とか店には週2〜3日出勤して週に一度は指名客を呼んで僅かながら売上を作っていましたが、その頃には既に疲弊し切っていて手帳に出勤記録をつける事もなくなり"私あとどれだけ稼げばマイナス分がなくなるの?"と精神的に追い詰められていました。 早くあの寮から出てマイナス分を補ったり寮費の徴収に追われたりする日々から抜け出したい一心で、店に出勤しない日も他のエリアで体入を繰り返して引っ越し資金を稼ぐ為に

          マイナス地獄からの脱却

          だから私は売れなかった

          私は水商売を始めて約10年が経ちますが、そのうち派遣ホステスとして働いている期間はまだ4年経つか経たないか程度です。 どこに行っても大して売れなかったのになぜ6年以上派遣にならなかったのか。それはただ単に派遣という働き方を知らなかったからです。既に都心部では10年以上前から派遣ホステスは存在していたそうですが、地方出身者なので身近に派遣会社や派遣の女の子が存在せず、情報に疎かったのです。 もしも、在籍に見切りをつけてもっと若いうちから派遣に切り替えていれば、ダラダラと在籍

          だから私は売れなかった

          極貧時代のお話

          前々回の居酒屋バイトの下りから少し外れて、今日は超ド貧乏キャバ嬢時代の実態を晒します(笑)。 私は25歳の時に地元を離れ、大宮のキャバクラで働きながら昼職を探す事にしました。ここに至るまでの出来事や埼玉に出てきた理由はまた後ほど書きたいと思います。 当時は夜一本な上にまともな蓄えもなかったので自力で物件を探して審査に通過する事など出来るはずがなく、寮と言う名の店が借り上げたマンションに住む事になりました。 地元では3万円〜3.5万円くらい出せば普通に1K〜1LDKのオー

          極貧時代のお話

          リアル派遣嬢のバッグの中身

          先日、Twitterで自他共に認める干物女である私の普段の実態を晒したところ、色んな方に共感を頂けたのか久しぶりに200近くいいねを頂きました。 意外とこれと決めている物以外にはお金をかけず質素な暮らしをしている子が多い表れなのでしょうか? そんな訳で、今日は質素で安物しか持っていない私のカバンの中身を紹介します。こんなの需要あるのか謎ですが、先日のツイートを裏付ける激安アイテムが登場するのでどうぞご覧下さい(笑)。 バッグはMISCH MASCHかノーブランドのバーキ

          リアル派遣嬢のバッグの中身

          元彼との再会と転機

          初めて在籍したU店を退店後、私は昼職を続ける傍らで居酒屋のホールスタッフのバイトを始めました。 キャバクラを辞めてからも元彼と過ごしていた時間の穴を埋める方法が見つからず、何か新しい事を始めてみようとジムに通ったりアロマセラピー検定を取ろうとしたりアウトドアを始めてみようとしたりしたものの…どれも長続きしませんでした。 新しい事を始める為にと初期投資をした事や、元彼に対する未練を断ち切る為に彼との思い出のあるアパートを出て引っ越した事もあり、金銭的に余裕もなくなってきてい

          元彼との再会と転機