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銀河鉄道の夜~想像の翼を広げる豊かな時間

9/10(日)、名作「銀河鉄道の夜」のあらすじをピアノ演奏と朗読を交えて、参加者の皆さんと想像をシェアしあう時間を過ごしました。

子どもの部のお子さんの参加は、当日のキャンセルもあり、少なめで残念でしたが、大人の参加者もあって、それぞれ感じたことをシェアしあう時間がとても豊かなひとときとなりました。
大人の部では、定員を上回る参加者があり、音楽と朗読のコラボレーションで銀河鉄道の作品をより深く理解することができ、演奏も朗読も素晴らしかった、という感想が多く聞かれました。

宮沢賢治の世界を理解するのは子どもにとっては少し難しかったかもしれませんが、最初に物語の説明があり、映像と音楽とともに五感を使って朗読を聴くことで、すっと作品の世界に入っていくことができました。

『銀河鉄道の夜』を読んだことのある人もない人も、「幸せ」や「生きる」ことへ意識が向いたような感想が多く、思わず涙ぐまれる方もいました。

感じたことや想いを言葉にするのは、大人にとっても難しいことですが、子どもにとってはなおさらのこと。なかなか感想を言葉にできない子もいましたが、言葉にする以上に、何かが心に響き、『銀河鉄道の夜』の世界に自分も入ったというこの時間の感動の「体験」こそ大切だと感じます。今日のこの時間をいつの日かふと思い出し、改めてこの『銀河鉄道』に触れたときに、いろんな経験を経て湧き出る想いが自分の言葉として出てくるのだと思います。

朗読、音楽を聴いたあと、進行の赤松先生がひとつおもしろい実験をされました。
それぞれの音楽の場面で感じたイメージを色で当てはめてみて、それをシェアする、というものです。不思議なこと、同じ音楽なのに、受け止める人の違いで、選ぶ色が全然違う。とても、面白い結果となりました。来月行われるサンハートでの銀河鉄道の夜のイベントの照明でもみんなが選んだ色を参考にしてみたいとおっしゃっていました。

赤松先生は、「芸術に触れた後、あー楽しかった!素晴らしかった!だけで終わるのではなく、そこから一歩踏み込んで、自分の頭をフル回転して想像力を膨らませ、より芸術を深く味わうことの楽しさを感じてほしい」とおっしゃっています。

音楽と朗読、映像を使って作品を楽しむ――ここでは文章だけでしか伝えられないのが残念ですが、何事も体験してみる、経験してみる、ということで広がる世界があるなぁと感じました。

10月21日(土)には、二俣川サンハート(旭区民文化センター)で、朗読とサックス五重奏で彩る『銀河鉄道の夜』とトークショーがあります。ちょっと違った朗読コンサートを是非お楽しみください。ハートフル・ポートでも、チケットを販売しています。

皆さんの暮らしに彩りを与えてくれる芸術。ちょっと心を動かしてみたい、普段使わない感覚を呼び覚ましてみたい。そんなときには、こういったイベントに参加されてみてくださいね。

地域には才能豊かな方がたくさんいらっしゃいます。その才能を発揮する場があることで、周りの方々の暮らしに彩りと豊かさをお届けすることができます。ハートフル・ポートは、そんな人と人、心と心がつながり合える港であり続けたいと思います。

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