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今年の夏

広島の大下です。

我が家のこの夏は、小学生2人の夏休みが2週間と短くなり、宿題も例年に比べて大幅に少なかったことから、宿題に追われることもなく、ゆるい雰囲気で過ごしました。
出かけたことといえば、お盆に自宅から車で5分の私の実家に行って、お墓参りとバーベキューと花火をし、あとは急に思い立って、近所の海に半日ほど遊びに行ったくらいでしょうか。

朝は、家庭菜園のプチトマトに子どもたちと水やりをした後、真っ赤に色づいたものを収穫。
食べてみると、とても甘くておいしかったのですが、トマトの皮がとても硬くてびっくり。
調べてみると、家庭菜園用のトマトは、育てやすいように皮が厚めになっているのだとか。
歯の生え変わり時期でもある小1娘は、「おいしいけど、噛みにくい~」と、少し食べにくかったようです。
小6息子は、栽培する過程で1度トマトを枯らしていたこともあり、「あんな小さな種や苗からここまで大きくなって、こんなにたくさん実をつけるんじゃねぇ」と、自分の背よりもずいぶん高く生長したトマトの姿を見て、感慨深そうにしていました。

その後、毎日する予定の宿題を終えたのち、それぞれに好きな遊びをします。
小6息子は、友達と予定を合わせてオンラインゲーム。娘は子ども用のテントをリビングに立てて自分のお気に入りのものを持ち込み、そこで寝泊まりや学校ごっこをするのがこの休み中の子どもたちのお楽しみでした。
お盆期間中は習い事も休みだったので、私もあまり時間を気にせずに過ごせて、いつもよりゆっくり子どもたちと遊んだり話したりできました。

そんな夏を過ごした私が最近特に好きなことは、小学生の子どもたちの顔をじっくり見ることです。
というのは、大学生の息子2人はすっかり自分の世界でそれぞれに楽しんでおり、じっくり顔を見ながら遊んだり話したりする機会がぐっと減っているからです。
それはそれで喜ばしいことですが、「下の2人の子どもたちが今のように一生懸命話をしてきてくれるのは、あとどれくらいだろう」と思うと、こぼれ落ちていく砂時計のように感じて、今のこの一瞬一瞬がとてもいとしく思えます。

例えば、娘が粘土や絵の作品を見せにきたときに「これ、本物みたい!」「細かいところまで丁寧に描いてるね!」などと言うと、はにかみと嬉しさの混ざったような表情をするのがとてもかわいくて、またその顔を見たくなります。(親バカ)
また、何かに集中している時の真剣な顔や、まだほっぺたに残っている産毛なども、ついついじっとみつめてしまうのです。
思春期にはまだ突入していないらしい6年生息子の場合は、友達やお気に入りのアニメの話を私にしてくるときの顔や、最近熱中しているマンカラというゲームを家族で対戦している時の顔もかわいくて、話をしながらひそかにじっと見ています。
そして、そんな顔をいつも見せてくれる子どもたちは、本当に純真で、裏表が無くまっすぐだなぁ、と思います。

いくつもの顔を持ち、純真さはどこかに置いてきてしまった自分を恥ずかしく感じることも多々ありますが、「この子達がどうか幸せに生きていきますように。」という思いを強く感じた夏でした。

2020年8月31日
広島県/大下倫子 
NPO法人ハートフルコミュニケーション認定ハートフルコーチ 


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