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「入院せず自宅療養できる社会にしたい!」株式会社サンライフ 石上社長インタビュー

こんにちは。
今回は、株式会社サンライフの石上社長にお話を伺いました。
助産師・看護師として医療現場でキャリアを積み、未経験分野の訪問看護ステーションを開業した石上社長。
開業当初の道のりや訪問看護のエピソード、これからのビジョンなどをお聞きしました。
ぜひ、最後までご覧ください!

未経験の訪問看護で開業!

ーこれまでのご経歴を教えてください

助産師として周産期医療で経験を積み、結婚を機に、一般病棟の看護師として内科・外来・高齢者医療に携わりました。
これらの経験を経て、2013年に訪問看護ステーションの株式会社サンライフを開業しました。

ー起業されたきっかけは何ですか?

一般病棟で患者さんが笑顔で退院していく姿を見る一方で、短期間で再入院されるということが度々ありました。
そのことで、自宅で困ったことがあったのではないのか、何か解決できる方法がないかと考えるようになりました。
そして、助産師として行っていた新生児の家庭訪問や電話サポートの仕組みが、退院後の患者さんにも応用できるのではないかと思ったんです。
退院後の患者さんに安心感を届けたいと思い、訪問看護を開業する決心をしました。

ー行動力が凄いですね!スムーズに開業できましたか?

訪問看護の経験はなかったですが、「やりたい」という気持ちが強く、翌月には会社を設立しました。
訪問看護事業は介護保険に基づく医療機関となります。
会社を設立したものの、3か月の待機をしてようやく開業できました。
しかし、資金面では非常に厳しく、500万円を無担保で借り入れて運営を始めました。
小さな4畳半の事務所からスタートしましたね。

ー開業をされてからどのように運営されていらっしゃったのですか?

全く訪問看護の経験がないので、まずは地域に挨拶へ伺ったのですが、全てヘルパーさんの事業所でした。
ヘルパーさんに、「訪問看護ステーションを開業しました」と飛び込みで名刺を渡す程度だったので、管理者の方々へのパスもなくて…。
開業してからの数ヶ月は、利用者が2人という状況で、非常に厳しい日々が続きました。
この時期が一番大変だったかもしれません。

ー大変な状況の中、どのように乗り越えられましたか?

メンタルが崩れそうになるので、毎朝ランニングしてから仕事に行きました。
走ると、不思議と心のモヤモヤが吹っ切れますので。

ー開業されてから嬉しかったことを教えてください。

同じ歳ぐらいの患者さんが癌で亡くなられたんですね。
ケアをしていた期間はずっと、「もっと早く出会いたかった」と言っていただきました。
頼りにされていることを強く感じ、私のほうが力をいただいたかもしれません。
苦労して訪問看護に参入した結果、あたたかくてかけがえのない言葉が嬉しかったですね。

患者さんの言葉が支えになる

ーこれまで経営を続けてこられた理由は何ですか?

困っている人を放っておけないんです。
訪問看護師として、法律や規制でやりたいことができないこともあります。
それでも、「私がいないと助からない」と感じる使命感があります。
患者さんやご家族からの、「助けてもらえてありがとう」という温かい言葉が支えです。
苦しい時もありますが、この仕事には大きなやりがいがあり、他の仕事は考えられません。

ー患者さまとの印象に残っているエピソードはありますか?

体力が消耗して、うとうとしている患者さんを訪問したときの話です。
訪問して声をかけると目を開けられたので、「石上です」と挨拶しました。
患者さんが、「今、夢を見てたんです。目を開けると天使がいました!」と、私のことを天使だと言ってくださるんです。
そう言っていただけるのは、本当にありがたいですね。

ーお仕事で大切にされていることは何ですか?

笑顔を大切にしています。
お願いする時も、相手に安心感を与えるために、できるだけ穏やかで緊張感を与えない雰囲気で接するよう心がけていますね。
笑顔があることで仕事が円滑に進みますし、自分を守れると感じています。
にっこりとしてる人には、言葉のナイフを投げにくいと思いますし。
他には、常にポジティブな言葉を使うようにしています。

チームワークと笑顔が大切

ーサンライフのイメージを一言で教えてください。

「スマイル」です!
スタッフが患者さんのところに訪れると、患者さんの表情が明るくなることが多く、お家に温かさを届けることができる会社だと思います。
無口な患者さんでも心の扉を開いてくださり、「来てくれてありがとう」という雰囲気になります。

ーサンライフに向いているのはどんな人ですか?

サンライフに向いている人は、協調性やチームワークを大切にして、優しい人ですね。
挨拶ができて、「ありがとう」「ごめんなさい」がきちんと言える人。
こういう人は、チームの中で円滑に仕事を進めることができて、良い関係を築けますので。
他には、起こった問題に対して他責思考ではなく、「どうしたら良くなるのか」という視点を持てる人です。
これは、社員たちへ期待することにも通じますね。
一方、向いていない人は全て逆となりますが、整理整頓ができない人も向いていないかなと思います。
理由はパソコン作業を共有のデスクで行うので、誰かが散らかすと作業ができませんので。(笑)

ーこれからのビジョンや目標はありますか?

病気や障害を抱えると、孤独感や辛い感情に押しつぶされることが多いと思います。
そういった人たちを笑顔にしたいですし、私たちのような地域で支援する人に頼りにしてもらいたいです。
必ずしも入院ではなく、一人ひとりが家族や親せきなど身近な人を気にかけて、家で過ごすことが普通になる社会にしていきたいですね。
病院はどうしても殺伐とした雰囲気がありますし、治したい気持ちを最大限に引き出すのは、家での身近な人のサポートだと思います。

ー求職者へメッセージをお願いします!

私たちは「一蓮托生」、つまり運命共同体のチームです。
誰かに起きた問題はチームの問題ですし、一人ひとりの成功はチーム全体の成功だと思っています。
そう思いながら仕事をすると、しんどいよりも良かったという気持ちが増えます。
またこの仕事を通して、得を積むという言葉の意味を実感できるはずです。
人を助けることで気持ちが豊かになって、その得は必ず自分にも返ってきますよ。

最後に

石上社長は、患者さん一人ひとりを大切にし、訪問看護を通じて多くの人々に安心と笑顔を届けています。
温かな支援とチームワークを重視され、共に成長していきたい人にぴったりな職場の印象を受けました。
株式会社サンライフについてもっと知りたい方は、近日他の記事も掲載予定ですので、ぜひご覧ください!


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