残り人生あと28年?
ふと急に思い至って電卓のアプリを開く
母の生きた年齢ー私の年齢=28
えっ?28?!
あとそれだけしかないの?
目を疑った
私の母はもう他界している
病気のデパートみたいに
頭からつま先まで
一通り思いつく病気にはかかったのではないか
というほど色んな病気を経験した
私が思春期の頃
母は入退院を繰り返し
家に母がいないこともしばしばだった
最期の数年は
しゃべることもできず
食べることもできず
寝たきりで胃ろうで生きながらえた
とてもおしゃべりで外食も旅行も好きだった母だ
どれだけ辛かっただろうと思う
つまり実際に亡くなった年齢より
数年前には自由に生きることが叶わなくなっていた
ちなみに2022年の健康寿命は
男性が72.7歳 女性が75.4歳
健康寿命と平均寿命の差は
男性は約9年 女性は約12年らしい
ということは冒頭の計算から更に10年引き算して
残り約18年
あくまで世の平均ではなく
母を基準に計算した結果ではあるけど
私が母と同じくらい生きることができるのなら
あとこれだけの年月しか残っていないのだ
愕然とした
勝手にもっと残されていると思い込んでいた
しかも母は戦中生まれで
その世代の人は
私達のように生まれた時から
豊かな食生活をしていたわけではない
それでも平均寿命より随分若くして母は亡くなった
それなら現代を生きる私達はもっと短くなっても
何らおかしくない
そう
もうあと何回
舞台を見に行き
ライブを見に行き
逢いたい人に逢えるか
わからないのだ
特に最近命の有り難みを痛感した身としては
逢えるということが奇跡なんだと切実に思う
だから逢える時には後悔のないよう
目一杯ありがとうを伝えよう
出逢えて良かったと伝えよう
そしてもう一つ
やりたいことを為すにも
時間は短すぎる
ようやくやりたいことが見つかった私だが
大方の人は10代くらいから
その道を叶える努力をしているのだ
もう躊躇している暇はない
1分でも時間が惜しい
折角頂いた人生
今からでも全力で生き切る
出逢いに感謝して
大切な人にありがとうを伝えて