赤ん坊の瞳

私が今まで出逢った中で
一番美しいと思ったもの
それは産まれたばかりの赤ん坊の瞳です

昨日私は
「なんのフィルターを持たずにいる目なんてないんだ」
と書きました

でも産まれたばかりの赤ん坊にはそれがない

初めて開いた瞳を見た時
あまりの美しさに息をのみました

なんて綺麗なんだろう
何の色にも染まっていない純粋無垢な美しさ
こんなに美しいものには
もう二度と出逢えないと思いました

人間生きていたら必ず目に喜怒哀楽が宿ります
それはもちろん人生経験を積んだ証でもあります
ただたくさんのフィルターが重なり
主観的にならず先入観を持たずにいることは
とても難しくなります

おそらく生きている限り
フィルターを無くすことは無理です
でもこの世界がフィルター越しに見えているのだと
知るだけでも気付けることはあるはずです

あなたがフィルター越しに見ているこの世界を
だれかもフィルター越しで見ている
そのことに気付くだけで
見えなかったことが少し見える気がします

赤ん坊の瞳には戻れない
でもできるなら
人生経験を積んだ分
誰かの痛みがわかるような
そんなフィルターで生きていけたらと思うのです