
恋愛の心理学8:ラベリング効果
ラベリング効果とは、特定の人物やグループに対して、ある特定のラベル(レッテル)を貼ることで、その人物やグループがそのラベルに沿った行動や態度をとりやすくなる心理現象です。
『知的なキツネ、コンの成長』
キツネのコンは、生まれた時から、とても賢いキツネでした。
コンの周りのキツネたちは、いつもコンを見ては「コンは、本当に賢いね」「さすがコンだ」と褒め称えていました。
コンは、周りのキツネたちから「賢いキツネ」というラベルを貼られることで、「自分は賢いキツネなのだ」と思うようになり、その期待に応えようと、ますます賢くなるように努力を重ねました。
コンは、いつも新しいことを学び、知識を深め、知恵を働かせました。
やがて、コンは、周りのキツネたちも驚くほど、本当に賢いキツネになりました。
コンは、周りのキツネたちが、いつも自分を褒めてくれたことに、心から感謝しました。
▶︎コンは、周りのキツネたちから、「賢い」というポジティブなラベルを貼られたことで、そのラベルに見合うように行動し、本当に賢いキツネになりました。これがラベリング効果です。人は、周りから与えられたラベルによって、行動や性格が変化することがあるのです。
▶︎例えば、恋人に「あなたはいつも優しいね」と言い続けると、恋人はますます優しい行動をするようになるでしょう。これは、人は、自分が言われた通りの人間になろうとする心理が働くからです。
▶︎相手をコントロールしようとする意図で、ラベルを貼るのは逆効果です。相手の自主性を尊重することが大切です。

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