見出し画像

ウルルへの旅 2日目

2日目。曇り時々雨。
朝からカタジュタへ向かう。
曇っているので寒く感じる。ハエはほとんどいない。
カタジュタへ向かう前に、展望台へ立ち寄ってみた。
歩くこと5分。スローブを登っていくと目の前にカタジュタの全貌が現れた。
凄い、とにかく凄い。もうそれしか言葉がでてこない。
右後方にはウルルが見える。
この展望台はサンライズに来ても美しい光景が見られるだろう。
息子は朝が弱くて、この展望台へは来ず車の後部座席で半分眠っていた。
普段なかなか一緒に写真を撮らない私たち夫婦だが、カタジュタをバックに何枚か写真を撮った。
車に戻り始めた頃からポツポツと雨が降り始めた。
空は厚い雨雲に覆われている。
どんどんカタジュタに近づくにつれ、目の前に迫ってくるカタジュタの迫力に圧倒される。
風の谷へ行くつもりだったが、車を駐車場に停めて少し進んだところで雨が強くなってきた。しばらく藁葺き屋根のある休憩所で様子を見たが、2時間のトレッキングはきついと判断。
この日は1日ウルル三昧することに決め引き返した。
ウルルの岩肌を雨が滝を作って流れていく。
ウルルで雨が降ることは珍しい。年間の2%だとも聞いた。
岩肌に雨の後がシミとなって残っているのが目視できるが、実際に雨が流れている光景を見られて幸運だったと思う。
実際に行くまではウルルにもその周りにもほとんど草木が生えていないのを想像していたので、たくさんの草木が生えているのを見て意外だった。
ウルルの赤茶色の岩肌と緑の美しいコントラストが印象的だった。
雨に降られながら、ウルルの周りを少しだけ歩いた。
途中、写真撮影が禁止されている場所もあった。
ウルルは2019年に登頂禁止となり、柵が設けられていた。
登頂禁止になってよかったと思う。
アボリジニナルの聖地として大切にされてきた場所に登る必要がどこにあるのだろうか。
アボリジニナルが描いた壁画や自然が作り出した洞窟などをみて歩く。
雨で湿った岩肌に触れてみた。
花崗岩が混じったざらざらとした感触はギラウィーンやボールドロックに似ている。
心がすーっと落ち着つく。
太古の昔に思いを馳せて、地球に生まれてきたことに感謝する。
こんな体験をさせてくれてありがとう、と。

ホテルにはいくつものアボリジナルアートが飾られていた。
また、販売されているところもあった。
アボリジナルアートが好きでいくつか雑貨を持っているが、この機会に絵を購入しようかと思っていたが気に入った作品は全て1000ドルを超える価格だったので(オリジナルだからという理由もあるが)今回は見るだけした。
アボリジニナルアートは手が混んでいるから、高額になるのも仕方ない。


ホテルに飾られていたあぼアボリジニナルアート

続く