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中小企業の採用はコロナウイルスにどう立ち向かうか――明暗が分かれる3つのポイント

 コロナウイルスが猛威を振るう中、多くの企業が今後の採用について検討を始めています。3月末は4月頭からの期始めに向けた仕込みの時期ですが、コロナの影響により来期の採用計画を見直さざるを得ない会社も増えているようです。

 今回は、中小企業/ベンチャー企業の採用についてお話しします。特に、コロナの影響下で「売上見込みの見直し」「採用人数の見直し」「働き方の見直し」を迫られている人事の方が覚えておくべき、明暗が分かれる3つのポイントをお伝えします。

1. 採用コストで分かれる明暗

 Twitterの影響による経済活動の縮小で、多くの企業が売り上げに直接的な打撃を受ける可能性があります。その中で、コストと見なされやすいのが採用予算です。

 転職エージェントへ依頼をした場合、採用した人の年収の20~30%ほどの仲介金が発生します。例えば、年収400万円の人を採用した場合、80万円〜120万円の仲介手数料が発生します。これが一般的に言われる「採用コスト」です。

 しかし、目に見える採用コストはこれだけではありません。一人あたりの採用にかかる支払うお金と、人事の人件費、さらに広告費・媒体掲載費などを合わせると、採用には莫大なコストがかかっています。

✔️採用できない企業
 従来の手法で採用を続けていると、経済活動が縮小し売り上げが減った場合に採用が困難になります。人事部そのものへの予算の縮小も考えられるため、売上のあおりを受けやすい中小企業の場合広告・仲介にお金をかけられなくなるケースがあることを覚えておきましょう。
✔️採用できる企業
 採用コストを抑える取り組みをしている企業は今まで通りの採用を続けていくことができます。具体的には、TwitterをはじめとしたSNSでのブランディングです。SNS上でのブランディングは0円で始められるだけでなく、優秀層や転職潜在層にもアプローチが可能です。

 「もしかして採用コストをかけすぎなのではないか……」とお悩みの方は、これを機に採用ブランディングに乗り出してみてはいかがでしょうか。以下はTwitter採用の参考になりそうな資料です。

2. オンラインコミュニケーションで分かれる明暗

 採用活動がオンラインに移行していく中で、重要なコミュニケーションは複数あります。これらのコミュニケーションの見直しを行い、適切な対応を行うことのできる企業は採用に非常に有利です。

 主なオンライン上での候補者と会社の接点は以下の通りです。

1. 認知:なんらかの理由で会社を知る
 - SNS
 - 広告
 - 企業説明会など
 - 求人票を見る
 - スカウトメッセージを受け取る

2. 興味:興味を持って会社のことを調べる。
 - 会社HPや社員の発信を見る
 - 会社の採用広報記事を読む

3. 応募・選考:実際に選考に進む
 - 人事の人とのやりとり(メールやチャット)
 - WEB面談、面接
 - WEBテストなど

 一口に「オンライン選考」といっても、このように多くの接点があり、その接点での印象ごとに候補者は会社に対する信用度や愛着を変化させていきます。

✔️採用できない企業
 オンラインに移行させたにも関わらず、やり方がオフラインと全く同じ。対面のコミュニケーションに重きを置きすぎて、繊細なメールでのやりとりやWEB面談の環境が整っていない。結果的にCX(候補者体験)が悪く、選ばれなくなってしまう。
✔️採用できる企業
 オフラインとオンラインの違いや切り替え方を明確にわかっている。オンライン上でのコミュニケーションが豆で、候補者を不安にさせない。面談などのやり方も非常にスマートで環境が整っている。CX(候補者体験)がよく、「内定まで会える回数が少ない」という候補者の不安を取り除くことができる。

3. 情報の見せ方で分かれる明暗

 公募求人媒体での募集、オンラインでのブランディング、面接での会社説明全てに言えることですが、同業他社との違いをどのように見せるかは人事・広報・採用担当者共通の悩みです。

 コロナの影響で採用における接点が減ってしまう以上、ここの情報の見せ方は非常に重要になります。よくある悩みをいくつかご紹介します。

・今までは会社に来てもらって、オフィスの雰囲気で候補者をアトラクトしていたのに、オンライン面談になって伝わらなくなった

・人事との面談や直接のコミュニケーションがあれば、必ず魅力を感じてもらえると信じていたのに、食事会やカジュアル面談を組みにくくなってしまった

・会社の”人の良さ”、”雰囲気”みたいなものがオンラインでは伝わりにくい

・福利厚生などを打ち出して見たはいいものの、それ目当ての人ばかりが集まってカルチャーフィットしない

 このような悩みは、情報の見せ方とアピール方法で大幅に改善することができます。多くの採用に強い会社がすでに取り入れている採用ピッチ資料の作成にぜひチャレンジして見てください。

 採用ピッチ資料とは、会社の魅力や課題、オフィスの雰囲気やカルチャー、イベント・福利厚生などを盛り込んで可能な限り情報を開示したスライド資料をさします。

 どういうものかわからない、まずは簡単に作って見たい、という方向けにテンプレートをご用意しているので、ぜひダウンロードしてご利用ください。商用利用や公開も可能です。

✔️採用できない企業
 情報の開示ができておらず、他社との違いをアピールできない。オンラインのコミュニケーションや、一つの魅力に頼りすぎているため本当に欲しい人材に届かず、早期離職につながる恐れもある。
✔️採用できる企業
 情報をどんどん開示し、見せ方が上手い。独自の採用コンセプトを設定しているので、同業他社との違いが伝わりやすい。魅力を一つに限定せず伝えるため多くの人に情報が届き、課題なども開示することで早期離職が少ない。


 ここまで、コロナウイルスの影響が認められる採用活動に関して明暗を分ける3つのポイントをご紹介してきました。先行きが不安な人事の方も多いかとは思いますが、できることから少しずつやっていきましょう。

 本日ご紹介した3つのポイントについてさらに詳しく聞きたい、または採用について課題や不安を抱えている方向けに無料相談会を実施しています。WEB/対面どちらでも対応可能で、30分〜1時間ほど採用のお悩みを伺い、弊社の持つ事例や対応方法についてお話いたします。ぜひお気軽にお申込みくださいませ。


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Ayana Tajima
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