住まいの「あたりまえ」を超えていけ
訪問リハビリ療法士は「居宅にお伺い」し、リハビリテーションを提供するお仕事です。家で住みやすいか?住みにくいか?を決めるのは身体機能だけではなく、住まいの環境も大きく影響します。
単に「筋力がアップした」「関節が曲がりやすくなった」だけでなく、「生活(生きる)を容易にする」役割があるんですね。
そのため、訪問リハビリ療法士は「住まいの環境」を必ず確認します。
たくさんのお宅を拝見していると「おっと!これは‥?間違えてない?」と思うことがあるんですね。
ただ、お話をお聞きしてると、その環境設定がピッタリだった!なんてこともあるのです。
このnoteでは、住環境をととのえるにあたっての
・住環境コーディネーターについて
・ケーススタディ:あたりまえを知って、あたりまえを超える心構え
こんなお話をご紹介します。
住環境コーディネーター
住みやすい環境は、ある程度「手すりはこの高さ」「福祉用具の設置はこの程度」といったスタンダードが存在します。
住環境の知識で最も有名なのは「住環境コーディネーター」です。
介護が必要な人や障がいを持った人にとって、安全で住みやすい環境を提案することを目的にした民間資格となります。
この資格はリハビリ療法士だけではなく、介護・建設などのとりどりの業種の方が勉強します。
まずは「スタンダード」を知ることからすべてが始まりなのです。
ただ、これが「あたりまえだ!」と決めつけになってしまいがちになります。最近、私が経験したケーススタディにまいりましょう。
住まいの「あたりまえ」を超えてゆけ
とあるご家庭のトイレ環境を拝見しました。
トイレの手すり設置にどうも違和感がありました。
横手すりの位置が低いのです。
一般的には便座から23cm〜30cmの位置に設置します。
低いため、横手すりは赤で囲った「低すぎ?」に該当してしまいます。
とある施設トイレとも横手すりの高さ比較してみました。
低い。やっぱり低いぞ!と確信を持てます。
違和感があったため、質問しました。
手すりは「確かに低かった」のですが、それは意図的に低くしただけなのでした。
教科書ではどれだけ「正解」であったとしても、利用者さんにとっては「不正解」のことが在宅ではあるのです。
いわゆる「あたりまえ」を超えていくために臨床があるんだな。
と、しみじみ考えた経験を共有し、今日はここまでといたします。
※
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