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関西人にとって、オードリーのファンなんて罪なのだ

関西人にとって「お笑い」は文化である。
そう思っている人が多い。

仕事場を「関西以外」に選んだ時にゃ、笑いを求められたら困っちゃう‥
だから「面白くない関西人です」やら「オチの無い話をする関西人です」など、ハードルを下げる自己紹介をしてしまうんよね。
なんて、友人エピソードをよく聞く。

私は兵庫県で生まれ、大阪で育った生粋の「関西人」だ。
土曜の昼間には「吉本新喜劇」を観た。年末年始は果てしなく続く「漫才」のルーティン。冗談を言い合う大人たちを横目に「掛け合い」という関西弁ならではの小気味良いリズムで話を繋げる。
最後に笑いを奪いに行く。

関西人にとって、掛け合いが面白いとモテる。
女性からだけではない。友人としてもモテるのだ。
足が速いのと同等、いやそれ以上に「笑わせる」は強者。
高校時代、学園祭では笑いを引き出そうとする戦士たちで溢れかえる。
漫才、コント、歌ネタ、リズムネタ、出オチ、さまざまな戦術を駆使する。

関西人にとって、強みは何か?
そう、関西弁だ。
あの小気味良いリズムはアイデンティティと認識する人が多い。
関西から見て、関東の笑いは関西文化の否定にも近い嫌悪感を持つ
ボソボソ、小言漫才は受け入れられない戦術であり、文化であり、アイデンティティなのだ。

こんな関西という文化の中、もう、打ち明けようと思う。
関西人である私はオードリーのファンなのだ。
一般的に「そんな気負いすることか?」それが正常な反応だ。
しかし、関西で「オードリー好きなんだよね」なんて言ったら「ふぁ?」と返される。なぜ?と「白目」で聞き返されるのだ。

どうだろう?
一般的に、もし、ある芸人さんのファンで打ち明けたとしても、「それがどうした?」だろう。白目にはならない。
しかし、関西人にとってはOh!Jesus!だ。
Why!? Why Kansai People!だ。
小気味良い関西弁アイデンティティを捨てたのかベイビー?だ。

なぜ、オードリーなのか?そこには明確な理由がある。
社会への「恨み」「妬み」「嫉み」だ。
それをラジオの中で聞いた時、私の胸を貫いたのだ。
その行きずりの感情、社会への憎しみが溢れている。熱を帯びた憎しみを笑いに昇華させている影がわたしの魂を震わせて、笑わせてくれる。

かくいう私もこの社会に憎しみを込めて眺めている。漆黒の黒い眼差しをぎょろぎょろと唸らせながら見る。
社会人となって5年目までは「社会のルール」に憤りしか感じなかった。
失敗だらけ。こんなどうしようもない人間を代弁してくれるように、社会の不条理を爽快に春日へ向けて問いかける。

そう!若林さん。
若林さんの人間性は稚拙だと思う(大きな賛辞を込めて)。
彼は社会に適合するのが辛くて仕方なかった、どうしようもない人間だ  (本人談合)。
そんな人間が震わせてくれたのは、このちっぽけな私なのです。

そんなオードリーを追って、2019年オードリーのオールナイトニッポン全国ツアーでは青森、愛知と足を運び‥(小倉はチケット外れた)
東京のライブ聖地、武道館まで足を運んだ。
そう、私は生粋のリトルトゥースなのだ。

オードリーのオールナイトニッポン10周年全国ツアー in愛知
右端の方に私は写っている
引用元:https://news.1242.com/article/155683

そんなオードリーが、先日の3月19日のオールナイトニッポンで2024年東京ドームツアーをするではないか!
スットコどっこい。とっても嬉しい限りなのだ。罪なんて気にしない。
武道館から飛躍のドームツアー。ここでも私は彼らの恨み、妬み、嫉みを感じることができる。

さぁ、肩身を狭くする必要はない!行こうはないか!
2024年2月18日、東京ドーム!オードリーの砦へ!
(チケット取れるかどうかだけ心配してる)

https://twitter.com/annkw5tyb/status/1637125662304768006

私はここできっと、宝物を預かるだろう。

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