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“糖尿病塾” 見逃せない合併症の予兆①

直接的な痛みや、腫れなどの症状が出ない糖尿病。
なので、合併症が進んでいても気付かない事が多くあります。
今回は具体的な事例と、発見のプロセスや数値について掲載します。
是非、確認してください。


◇神経障害から片足切断することに

ある朝近所にお住まいの糖尿病患者のKさんが、奥さんに連れられてクリニックにいらっしゃいました。
血相を変えた奥さんは脚の傷が臭いのに気付き、無理やり連れて来たのです。
見るとKさんの足先に紫色になった大きな傷があり、かなり強く腐臭がしていました。
ご本人は一週間前から異常に気付いていましたが、痛みもないので投げやりな気分で放置していたそうです。

Kさんは定年されてこの数年は家に引きこもりがちで、
アルコールを大量に飲むようになっていました。
最近は通院も滞りがちだったので奥さんに連れて来るよう頼んでいたのでした。
炎症はふくらはぎの方まで広がって腫れあがっており、
すぐに近くの大病院の外科を紹介し緊急入院となりました。
結局Kさんは、片足を付け根から切断しました。

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