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コペンハーゲンファッションウィーク体験記【デザイン❶】
さて私自身、デザイナーだと名乗っておきながら前回までほとんどデザインの話を書いてきませんでした。
しかしそのタイミングでちょうど良いイベントが!
そう、それがコペンハーゲンファッションウィークです。
ファッションウィークとは?
みなさんも一度はパリコレという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
やたら権威がありそうで、日本の色んなメディアでもてはやされているのが印象的かと思います。
アレは一体なんなのか?
すごくざっくりした言葉で表すと、「色んな洋服のブランドが『新しい商品を作ったのでお見せします!』とフランスのパリに集まって、みんなでワイワイやりながらお披露目会を楽しむイベント」です。
基本的にはルイヴィトンやバレンシアガなどの高級ブランドばかりが参加するので庶民には関係ないと思いがちです。
しかしここでお披露目されたモノがゆくゆくは私たちが買うようなH&MやZARAのようなブランドに影響を与え、知らず知らずのうちに私たちの日常のファッションに反映されていきます。
さらに近年は庶民的なブランドも同じ開催期間中にイベントをやったりしていて、そうした大小のイベントを総称して最近は「ファッションウィーク」と呼ばれています。
開催地として一番有名なのがパリですが、イギリスのロンドンやイタリアのミラノでも大きなファッションウィークがあり、私のいるデンマークでもコペンハーゲンにて年2回、8月と1月に催されています。
北欧のほっこりというイメージ
ここまで偉そうに語っておきながら、今回私はメインイベントである有名ブランドのショーに行けませんでした。なぜなら招待制だからです。笑
ファッション系のライターでもなく、現地のファッションコミュニティとの繋がりもまだ浅いため、なかなか東京の時のように潜り込めないのが現実です。
それでも私のような人間は山ほどいて、そうした人達は中小ブランドの大規模展示会や、方々で催される無料入場の展示やパーティーを楽しみます。
そのひとつがCIFFxRevolverというイベント。
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ビッグサイトのような会場で行われる合同展示会で、膨大な数のブランドの新作を一気に見ることができます。
去年と今年の2年連続で見ていますが、おそらく日本の皆さんのイメージを覆すかもしれない面白い傾向がひとつあるのでご紹介します。
それは多くのブランドが超カラフルでビビッドなことです。
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特にウィメンズのブランドは蛍光色や派手な柄物が多く、デンマークを代表するウィメンズのブランド「Stine Goya」はその代表です。
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どうでしょう?少し私たちの北欧のイメージと違いませんか?
デンマーク人に言わせると「薄暗い気候と短い日照時間の中では明るい色を着ないとやってられない!」ということだそうです。
私たち日本人が北欧デザインに思う印象ってもっと淡くて落ち着いた色味ですよね。実際「北欧デザインのある暮らし」なんて検索して出てくるのはこういう画像だと思います。
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私見ですが、これはたぶん日本の「北欧デザインのイメージ」が20世紀中盤のハンス・J・ウェグナーなどの木工家具デザインから強い影響を受けていて、それがさらに無印良品などにより補強されたからではないか?と推察します。
しかしながらこのイメージが誤解というわけでは決してなく、この落ち着いたテイストを引き続き洗練させている現代のブランドもあり、「FRAMA」などが良い例です。
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ただやはり、現代的で大衆的な北欧デザインがかなりカラフルな方向に向かっているのは、日本でも人気のデンマークブランドであるHAYやFLYING TIGERからも確認できます。
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見つけたもの/流行ってるもの
次に現地で見たものや流行っているものをご紹介。あまり専門的にならないよう敢えて浅く書くので本職の人はご容赦ください。笑
ひとつめは、サステナブルx工業資材。
今回展示していたOUR SHIFTというブランドは、フェスで捨てられたテントを回収してそこからエッジーなストリート系ウェアを作る、というコンセプトを紹介していました。
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また、Tableauというフラワーショップ兼ギャラリーでは、一点物のファッションピースが飾られていて、そこにも工業資材が使われていました。
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そしてこのジャケット値段が49000DKK=100万円。。。アートとしての値段ですね。
なんにせよ、この流れで工業資材などを使ったアップサイクルっぽい見た目のモノの価値が定着して、ちゃんとした値段がつくようになればサステナブルデザインも加速していくかも?
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次はニューバランスの勢い。これは本当にすごい。
スニーカーを履いたオシャレな人を見かけると、かなりの確率でニューバランスです。日本でも少し前からすごい人気ですが、こちらのスタイリングは少しユニーク。
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ハイヒールでも履きそうなドレッシーな服装に、お父さんのお下がりのような2000年代のニューバランスを合わせるのが今の旬なようです。
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ふと入ったNormannという家具ブランドの中庭でも、まさかのポップアップを発見。
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さらに新しく改装移転したNakedというスニーカーショップでも特設コーナーが。ちなみにフラワーアレンジメントは先ほど服を展示していたTableauの作品でした。
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日本でも手軽に買えるモデルばかりなので、気になった方はぜひ真似してフォーマルな服に合わせてみてください。
さて今回はここまで。
書いてて思いましたが、コペンハーゲンに来た時に寄るべきショップ10選!みたいなのって需要ありますかね?
そんなわけで次回はこちら!
ではまた次回!