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臨床現場で感じること
執筆内容の一部
少しチャレンジングな内容で楽しんで読んでもらえるかと思います。
以下↓↓
治療に来られる方は基本的に鍼灸治療は高額なので、自分の症状に対しては一通りネットで検索してきます。
ですが、その内容は微妙にズレていて、正しい学びがあれば、自己対応もできていただろうに、少しずつズレた知識は、とんでもない持論となって、来院される方も少なくありません
その中で特に多い持論をあげます
①
✖自律神経は、交感神経と副交感神経のシーソー
交感神経が高ぶれば、副交感神経が休まる
↑
昭和世代の方に非常に多い大きな間違いです。
これを未だに発信しているメディアや著名人もいるので、絶対に間違えてるので辞めてほしいです。
交感神経と副交感神経は別々な神経なので、両方高まることもあるし、両方休まることもあります。
シーソーの表現は、とても単純に分かりやすく表現した結果広がったものだと思いますが、それでセルフケアをしようとすると辻褄が合わなくなります。
交感神経が、高ぶっていることが問題なのに、シーソーだからと、副交感神経をどうにか高めれば解決すると考えてる人は非常に多いです
次の睡眠の例にその1例を挙げます
②
✖睡眠時間は充分取れてるのに体の疲れが取れない
↑寝れてません
人は交感神経が高まって寝てる時に、歯を割ったり、手から血を流すくらい握りしめたり、起きてる時以上に力を入れることもあります
寝入りに仕事に追われて頭がパンパンになれば、交感神経が高まり、力んだまま睡眠に入り、副交感神経が高まってきても、交感神経はなかなか静まりません
寝る前にお風呂に入って、アゴ周りや肩周りの緊張を抜いて寝れば、同じ睡眠時間でも、睡眠の質は格段に変わります。
寝てる時は、副交感神経が高まるから、寝れば交感神経は落ち着くというのは間違えです。多少効果はあるかもしれませんが、さほど変わらないということもあります。
③
✖姿勢が悪いから痛い
よっぽど職業的に、無理な姿勢を課せられない限り、姿勢は、筋肉が弱かったり、疲れてたり、内臓が弱かったりする「結果」の形です。
弱い箇所を直さず、良い姿勢という「結果」だけを目指しても、殆ど、元に戻るか、別な所にシワ寄せがきます。(たまに直る人もいます)
逆に、弱い箇所を直せば自然と良い姿勢が現れます。
これはダイエットにも同じ事が言えて、「太っている」という結果よりも、「何故太っているか」かを直す方が成功率が高いです。
以上3つ自律神経、睡眠、姿勢の話が、臨床現場で感じる基礎健康の微妙な間違いです。
ここまで読むと、根本か、対処療法の違いだよねと端折る方もいるかと思いますが、
そう思う人が一番厄介で
そうではなくて
ダイエットはそう思えても、姿勢はそう思えなかったり、人間気付けてないから症状が出ます。
人のからだは他にも、内臓、循環器、皮膚、脳、筋肉、理解で収まるはずのない無数のパーツで成り立っています。
僕の経験上、常に「何故そうなったのか」「そういう考え方もあるんだ」と、好奇心と、固定観念に振り回されない柔軟性のある方が、一番健康であるという事を伝えたいのが、この文章の意図です。
逆に、文章を途中まで読んで、先に結論を根本治療と、対処療法の話だよねと、先走ってしまった人程、自分で先に健康を想像して、辻褄の合わなくなった自己概念を壊せず、症状に悩む傾向にあると思っています。
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