辞書(音楽瞑想)
みなさま、こんにちは
本日、10/11(日)9時よりの「KABUTO 音楽の絵本」のスクリプトです。
以下のURLでご覧いただけます。
https://youtu.be/YQV5hhfq_AU
KABUTO 音楽の絵本
Story-17 辞書
「目を閉じます。今日は「辞書」についてお話していきたいと思います。「辞書」には専門的な辞書も含めてさまざまな種類のものがありますが、シンプルに「国語辞典」を思ってみたいと思います。インターネットがないころは、言葉を調べるときに今よりも辞書を使っていました。言葉を調べるだけでなく、漢字がわからないときにも辞書を開いて調べていました。そして辞書で調べることを「辞書を引く」と言っていました。今では何かを調べようとすると、インターネットを使い、辞書を引くことも少なくなってきたと思いますが、ご自身にとっての「辞書」をひととき思い浮かべてみてください。
いかがでしょうか。ご自身が感じられる「辞書」、何を思われたでしょうか。
学生の方でしたら、英和辞典などを始め、現在も使われているのでしょうが、紙の辞書のあとに、さまざまな辞書が入っている「電子辞書」も発売されました。珍しい鳥を調べるとその鳥の生態を知るに留まらず、その鳥の声まで聞くことができるものもあり、いくつもの画期的な時を経て今に至っているように思います。
ここでもう一度、紙の国語辞典を思ってみたいと思います。紙の辞典で言葉を調べることが、電子辞書やインターネットで調べるのと大きく違う点があります。それは、調べようとしている言葉に辿りつくまで「ページをめくり、旅をする」ということです。その旅の途中で、違う言葉が気になってその意味を読んだり、未知の言葉に出会って「この言葉って素敵だなぁ、美しいなぁ」と思うこともあります。何年も使った辞書は、親指でめくる側面が真っ黒になってきて、愛着も生まれてきます。
「言葉を発見する」という「旅の時間」を作ってくれて、時には新しいアイデアをくれて新鮮な気持ちにしてくれる。出会った言葉、知識が人生を豊かにして、心に喜びと幸せをたっぷりくれる辞書。
心が今とても穏やかです。安心と幸せの中にいます。
本屋さんも「辞書」と思えることがあります。目的の本を探しに本屋さんに行きます。フロアには、雑誌のコーナー、新刊のコーナー、文芸書のコーナー、ビジネス書のコーナーなどがあります。歩きながらいろいろと見ているうちに「このタイトルの本、興味ある!」「これ読んでみたい!」と目的の本そっちのけで、手に取って見入ってしまうことがあります。
まるで辞書を引いて旅をしてほかの言葉に出会うように、未知の本に出会う。家具屋さんで思っていたより理想の家具と出会う、レストランでオーダーしたお料理が、こんな味付けもあるんだ、今度家でも試してみよう、というのも辞書を引く旅をしているように思います。きっと「辞書を引く」という旅は喜びを探しているのだと思います。
我々の心も「辞書」のように思います。心も旅をします。連鎖という旅です。1つの思いが連鎖して、心は別の思いを導きます。「あの時は嬉しかったなぁ」と思ったら、いくつもの嬉しかったことがたくさん思い出されます。
きっと心の辞書の「嬉しい」を引くと、そこにはたくさんの嬉しかったことが書かれているのだと思います。家族と喜びを分かち合ったり、友人との楽しかった旅行だったり。また苦しかったことも仲間と一緒に乗り越え、悲しかったことは時が感謝という思いに変えていき。その1つ1つは身近な人と共有して、そしてすべてがひとつにつながっている。すべてがひとつという思いを感じて。
ゆっくりと、もともとのあなた自身を感じていきます。
目を閉じたまま、だんだんとご自身に戻っていきます。
自分自身を感じていきます。全身を左右に少し動かしてみてください。
手の平を広げてください。
「心という辞書が豊かな人生をつくってくれている」という「意識」を今ご自身に感じています。「辞書を引いて新たな出会い、喜びを探す」その幸せを感じています。ご自身がかけがえのない存在であることを思い、安心と幸せに包まれていることを感じます。
ゆっくりと目を開けてください。
ありがとうございました。
今、素晴らしいエネルギーに包まれ、満たされています。
すべてがひとつということは、あなたはすべての命「ひとつひとつ」であるということです。
良い一日をお過ごしください。」