雲(音楽瞑想)

みなさま、こんにちは
本日、10/18(日)9時よりの「KABUTO 音楽の絵本」のスクリプトです。

以下のURLでご覧いただけます。
https://youtu.be/HWcEQYWd1bw


KABUTO 音楽の絵本
Story-18 雲

「目を閉じます。空を見上げると青い空に雲。雲には10の種類があります。すじ雲、うろこ雲、うす雲、ひつじ雲、おぼろ雲、雨雲、くもり雲、きり雲、わた雲、入道雲。雲のかたちを見て、いろいろなことを思います。入道雲には暑い夏を思い、うろこ雲は秋の到来を感じます。暗い雲が現れると「雨が降りそう」と思い、夕焼け雲を見ると「あしたは晴れかな」と思います。空を見上げて、ご自身が思い浮かべる雲を思い、ひとときを過ごしたいと思います。

いかがでしょうか。ご自身が感じられる「雲」、何を思われたでしょうか。

青空にぽっかり浮かんだ雲、風に乗ってゆっくりと流れていきます。ほっとしたときにそんな雲を見つけると、ゆっくりと時が刻まれていることに気づきます。雲を運んでいる風が自分にも静かに吹いてくると、あくせく動いていた心にも風が届き、その瞬間「雲になりたい」と思う。

雲になった心が、高い高い空、旅を始める。遙か下界に町が見える。家やビル、商店街の屋根が見えて、大通りには車が並び、小道を歩く人、遠くには山が見え、長くうねる川が見える。雲になった心が暖かい光のなか、ゆっくりゆっくり流れていきます。ゆったりとした時が過ぎていきます。

遙かに見える町、ここで生まれ、ここに育ち、ここで働いている。優しい近所のおばあちゃん、毎日楽しく仕事をしている職場の人達、笑顔で迎えてくれる八百屋のおじさんとおばさん、いつもの帰り道、路地裏で待ってくれている白と黒の野良猫、放課後の校庭に飛び交う声、公園そばの神社の草木は、咲く花や葉の色で季節を教えてくれる。そこに暮らす私がいる。

ひととき雲になって、町を俯瞰したら、町も山も川も自分を優しく包み込んでくれていることに気づけた。雲もきっと、日々空に現れては、ここに住む人達を想い、包んでくれているように思う。ゆっくりと流れながら。

心が今とても穏やかです。安心と幸せの中にいます。

時に雲は、何かのかたちに見えることがあります。小さい子どもが空を指さして「あの雲、犬のかたちをしている」とお母さんに言うと、お母さんは「どこの犬だろうね?」と言う。すると子どもは「山田君ちの犬に似ている」と返す。1つの雲で会話はいくらでも膨らんでいき、雲が親子の幸せを創る。
飛行機雲の先に見える小さな飛行機を見て「どこの国に向かっているのかな?」と思うと、外国の都市や名所がいくつでも浮かんでくる。
雲が話しかけてくれている。メッセージをくれている。雲はそこに存在しているだけなのに、それに自分の想像をどんどんと膨らませていくことができる。

「印象」と言いますが、我々は五感で何かを感じたとき、自分の視点でその印象を感じ取ります。雲はかたちを変える抽象画のように現れては消えていく。ハートの形をした雲を見つけたら「きっと良いことがあるかも」と思えたり、雨上がりに虹が現れて、7色に染まる雲を見ると、自然と笑顔になり幸せを感じる。1人1人の「印象」がひとつになって、雲が幸せをつなげる。今すべてがひとつという思いを感じています。

ゆっくりと、もともとのあなた自身を感じていきます。
目を閉じたまま、だんだんとご自身に戻っていきます。
自分自身を感じていきます。全身を左右に少し動かしてみてください。
手の平を広げてください。

「1人1人の印象、喜びの思いがつながって感動し合える」という「意識」を今ご自身に感じています。「空を見上げて雲を見たら雲が話をしてくれる」その幸せを感じています。ご自身がかけがえのない存在であることを思い、安心と幸せに包まれていることを感じます。

ゆっくりと目を開けてください。
ありがとうございました。
今、素晴らしいエネルギーに包まれ、満たされています。
すべてがひとつということは、あなたはすべての命「ひとつひとつ」であるということです。
良い一日をお過ごしください。」

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