芯のようなもの(音楽瞑想)
みなさま、こんにちは
本日、9/13(日)9時よりの「KABUTO 音楽の絵本」のスクリプトです。
以下のURLでご覧いただけます。
https://youtu.be/zwietUxlSAc
KABUTO 音楽の絵本
Story-13 芯のようなもの
「目を閉じます。今日はご自身という生命を思うところから始めていきたいと思います。人間には60兆の細胞があると言われています。その一つ一つが自分という命を維持してくれています。その細胞は臓器であったり、血管であったり、骨であったり、皮膚であったり。それらは自己意識とは関係なく、常に活動をしてくれて、自分という存在を存続してくれている。ものの大きさの大小を考えなければ、とても小さな1つの細胞も広大な宇宙だという話もあります。そう思えたら、自分、一人の身体はとてつもないさらに広大な大宇宙そのものというふうにも思えます。少しの間、ご自身という大宇宙を感じてみてください。
いかがでしょうか。ご自身が大宇宙、どんなふうに感じられたでしょうか。
1つ1つの細胞が、自分の生命を維持してくれている。しかし人生にはそれ以上のことが起こることがあります。「天の助け」という言葉があります。たとえば一生懸命仕事に取り組んでいて「もうこれ以上何もアイデアが生まれない」「どうして良いかわからない」と行き詰まったときに「ひらめく」ことがあります。どう考えても自分の中から出てきた発想、答えとは思えない、そんな「ひらめき」が一瞬にして湧き上がることがあります。そしてその通り実行していくと思った以上に良い結果になることがあります。
何か自分のなかに「芯のようなもの」があって、自分を守ってくれている。そんな感じがします。この「芯」という字は草かんむりに心と書くろうそくの「芯」の漢字です。自信を失い、立ち向かう力が弱ったとしても、自分の中に諦めていない「芯のようなもの」があって、それがいつも自分を支えてくれていて、自己意識とは関係なく常にアイデアや解決策を考えてくれている。
細胞1つ1つの活動、芯のようなもの、数え切れないほどのたくさんの協力、恩恵があって今を生きている。人生という時間が維持されて、たくさんの経験が生まれる。誰かと喜びを共有したり、何かを達成したり。
心が今とても穏やかです。安心と幸せの中にいます。
私の場合、以前に耳鳴りがとれないときにレコーディングをしなければならないことがありました。普段なら良いのですが、レコーディングのときの耳鳴りは結構厄介で、左右のスピーカから出る音量のバランスや各楽器の音色などこれで良いのか半信半疑で行いました。締め切りもあるので、その中でもできる限りのことをして納品するのですが大丈夫かどうか心配でした。
ある朝、耳鳴りがとれていて、恐る恐るその曲を聴いてみると、思ったとおりのバランス、レコーディングになっていて、全身の力が抜けてほっとすることがありました。なにか「芯のようなもの」が自分の中にあって、助けてくれている、支えてくれているような気がしました。自己意識の力ではない力に助けられたように思えました。
「縫い始めたら神様が糸を出してくれる」ということわざがあります。これは、何かをする期日を決めたり、懸命に実践していると、いろいろと助けてくれるということだと思いますが、この「芯のようなもの」もそのような力だと思います。
そしてこの力は誰しもの中に宿っている共通のエネルギー。その宇宙のエネルギーで1つに結ばれていることを思うと「ひとつ」であるというつながりを感じる。今「すべてがつながっていてひとつ」という思いを感じています。
ゆっくりと、もともとのあなた自身を感じていきます。
目を閉じたまま、だんだんとご自身に戻っていきます。
自分自身を感じていきます。全身を左右に少し動かしてみてください。
手の平を広げてください。
「生きているというのはたくさんの協力の賜物」という「意識」を今ご自身に感じています。「芯のようなものがあって、いざというときひらめきをくれている」その幸せを感じています。ご自身がかけがえのない存在であることを思い、安心と幸せに包まれていることを感じます。
ゆっくりと目を開けてください。
ありがとうございました。
今、素晴らしいエネルギーに包まれ、満たされています。
すべてがひとつということは、あなたはすべての命「ひとつひとつ」であるということです。
良い一日をお過ごしください。」