家(音楽瞑想)

みなさま、こんにちは
本日、9/6(日)9時よりの「KABUTO 音楽の絵本」のスクリプトです。

以下のURLでご覧いただけます。
https://youtu.be/Tf8VzZRvGTI

KABUTO 音楽の絵本
Story-12 家

「目を閉じます。「家」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。仕事を終えて帰ってきて、靴を脱いで、服を着替えてやすらぐ場所という方もいらっしゃると思います。最近はテレワークで家が仕事場になっていて、日常が家という方もいらっしゃるでしょう。家は、整理整頓して、自分が思うように配置をして、好きなところに好きなものを置き、普段座っている場所があり、寛ぐ場所があり、というふうに思う方もいらっしゃるでしょう。少しの間、ご自身が感じる「家」って何だろう?と思い描いてみてください。

いかがでしょうか。家についてどんな思いが湧いてきたでしょうか。

広い大草原に色とりどりの花が咲いて、暖かい光が降り注ぎ、風がゆっくりと渡る。鳥や虫たちが楽しそうに過ごしている。
そこに1件の家が建つ。
人が住み、生活を始める。
家族の営みが始まる。
朝が来てカーテンが開かれると光が入り、南のリビングは昼間明るく、夕方、西日は部屋の奥まで差し込んでくる。
風の音は窓を揺らし、雨音は窓越しの草原を霧のようにその色を淡くしていく。

日常がある。
家の中では「子どもを思いやる気持ち」や「親を思う気持ち」という空気が生まれていく。いくつもの思いの空気が「家の中」に留(とど)まっていく。
その思いはどんなに窓を開けて外気を取り入れても決して消えることはない。

1件の家が多くの思いを留めていく。
いくつものできごとが家族を親密にしていく。思い出がたくさん作られる。
笑い、喜び、怒り、切なさ、心配、それら思いの空気が家の中に存在している。
大草原だったときには存在しなかったそれが「家」の中にだけ存在している。

「家」が家族の思いをそこに留めて、その1つ1つを保ってくれている。+(プラス)の感情も−(マイナス)の感情もすべての感情が家に留まっていて、それらすべてが家族の絆を1本1本、糸を足すように太くしていってくれている。+も−もそこに差はなく、すべてが絆を作り、すべてがひとつにつながれている。たとえ辛いできごとさえも絆を強く、太くしてくれている。

心が今とても穏やかです。安心と幸せの中にいます。

目には見えませんが、我々の心の中にもいつでも帰れる「家」があるように思います。それは1つの思い出かもしれません。知り合いの人かもしれません。とある場所かもしれません。
苦しいときに、あの人の「がんばってね」という声を思い出すと勇気が湧いてくる。これも心にある「家」。
昔行った砂浜の、寄せては返す、ゆったりとした波の音を思い出すとそのリズムで自然と楽になれる。これも心にある「家」。
心にある「家」にいつでも帰ることができる。

心は自由。生まれてくる前の宇宙を思い出して、ほっとすることもできます。遠い宇宙まで思いを馳せていくと、宇宙という「家」も感じることができるかもしれません。

ゆっくりと、もともとのあなた自身を感じていきます。
目を閉じたまま、だんだんとご自身に戻っていきます。
自分自身を感じていきます。全身を左右に少し動かしてみてください。
手の平を広げてください。

「心にある「家」も家族の住む「家」も幸せそのもの、愛そのもの」という「意識」を今ご自身に感じています。「心にはいつも家がある」その幸せを感じています。ご自身がかけがえのない存在であることを思い、安心と幸せに包まれていることを感じます。

ゆっくりと目を開けてください。
ありがとうございました。
今、素晴らしいエネルギーに包まれ、満たされています。
すべてがひとつということは、あなたはすべての命「ひとつひとつ」であるということです。
良い一日をお過ごしください。」

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